Skip to content

名古屋大学 環境学研究科 地球環境科学専攻 大気水圏科学系 2023年度 数学

Author

Miyake

Description

問題1 次の問1~3に答えなさい。

  • 問1 次の不定積分を計算する手順を述べなさい。
\[ \int xe^{-ax}\ dx \]
  • 問2 問1の不定積分を計算しなさい。
  • 問3 問2の結果を利用し、 \(a > 0\) のとき次の定積分を求めなさい。
\[ \int_0^{\infty} xe^{-ax}\ dx \]

問題2 次の問1~3に答えなさい。

  • 問1 ある関数 \(f(x)\) が線形であるとはどういうことかを説明しなさい。
  • 問2 ベクトルの直交の定義のアナロジーとして、二つの関数が直交することの定義を示しなさい。
  • 問3 ある関数の集合が直交関数系であるとはどういうことかを説明しなさい。

Kai

問題 1

問 1

部分積分

問 2

\[ \begin{aligned} \int x e^{-ax} dx &= - \frac{1}{a} x e^{-ax} + \frac{1}{a} \int e^{-ax} dx \\ &= - \frac{1}{a} x e^{-ax} - \frac{1}{a^2} e^{-ax} + C \ \ \ \ \ \ \ \ ( C \text{ は積分定数 } ) \end{aligned} \]

問 3

\[ \begin{aligned} \int_0^\infty x e^{-ax} dx &= \left[ - \frac{1}{a} x e^{-ax} - \frac{1}{a^2} e^{-ax} \right]_0^\infty \\ &= \frac{1}{a^2} \end{aligned} \]

問題 2

問 1

\[ \begin{aligned} f(ax+by) = a f(x) + b f(y) \end{aligned} \]

問 2

2つの関数 \(f(x), g(x)\) が直交するとは、

\[ \begin{aligned} \int_{- \infty}^\infty f(x) g(x) dx = 0 \end{aligned} \]

が成り立つことである。

問 3

関数の集合 \(f_1(x), f_2(x), \cdots\) が直交関数系であるとは、 任意の \(f_i(x), f_j(x) \ (i \ne j)\) が直交することである。