九州大学 システム情報科学府 情報理工学専攻 2023年度 情報理論
Author
Yu
Description
【問 1】
以下の各問いに答えよ.
(1) 区間 \([0, a] (a > 0)\) 上の一様分布に従う確率変数の微分エントロピーを求めよ.
(2) 区間 \([0, a] (a > 0)\) 上で定義された確率密度関数 \(p(x)=2x/a^2\) に従う確率変数の微分 エントロピーを求めよ.
【問 2】
時刻 \(t\) の入力 \(X_t ∈ \{0, 1\}(t = 1, 2,...)\) に対し,入力と独立な誤り源 \(S_E\) から発生した記号 \(Z_t∈\{0, 1\}\) が加わった値 \(Y_t = X_t \oplus Z_t\) が出力される加法的 \(2\) 元通信路 \(W\) を考える. ただし,\(\oplus\) は排他的論理和を表し,\(0 \oplus 1 = 1\), \(1 \oplus 1=0\) である.誤り源 \(S_E\) が,\(P(Z_{t+1} = 1|Z_t = 0) = 0.25\), \(P(Z_{t+1} = 1|Z_t = 1) = 0.5\) となる定常な単純マルコフ情報源である場合について,以下の問いに答えよ.
(1) 誤り源 \(S_E\) の定常確率分布を求めよ.
(2) 誤り源 \(S_E\) のエントロピーレート \(H(S_E)\) を求めよ.
(3) \(X^n = (X_1,...,X_n)\) が \(P(X_t = 1) = 1/2 (t = 1, 2,...,n)\) である離散無記憶情報源からの出力であり,\(Z^n = (Z_1,...,Z_n)\) が定数 \(z^n ∈ \{0, 1\}^n\) に固定されていると仮定する \(Y^n = (Y_1,...,Y_n)\) が \(P(Y_t = 1) = 1/2 (t = 1, 2,...,n)\) である離散無記憶情報源の出力であることを示せ.
(4) 通信路 \(W\) の通信路容量は以下の式で定義される.
ただし,\(I(X^n;Y^n)\) は \(X^n\) と \(Y^n\) の間の相互情報量を,\(P_{Xn}\) は入力 \(X^n\) の確率分布を, \(\mathcal{P}_n\)は\(\{0, 1\}^n\) 上の確率分布全てからなる集合を表す.このとき,\(C = 1 − H(S_E)\) と なることを示せ.
Kai
【問 1】
(1)
(2)
【問 2】
(1)
定常確率分布を \(w = (w_0,w_1)\) とすると
(2)
(3)
\(Z_t = 0\) のとき, \(Y_t = X_t \oplus Z_t = X_t \oplus 0 = X_t\)
\(Z_t = 1\) のとき, \(Y_t = X_t \oplus Z_t = X_t \oplus 1\)