京都大学 情報学研究科 数理工学専攻 2019年8月実施 オペレーションズ・リサーチ
Author
Casablanca
Description
日本語版
以下の問 (i)、(ii) に答えよ。
(i) 次の非線形計画問題を考える。
ただし、(P) の決定変数は \(x \in \mathbb{R}^n\) であり、\(\theta : \mathbb{R}^n \rightarrow \mathbb{R}\) と \(X \subseteq \mathbb{R}^n\) は以下のように定義された目的関数と実行可能領域である。
問題 (P) は唯一の最適解 \(\boldsymbol{x}^*\) を持ち、関数 \(\theta\) は \(\mathbb{R}_{+}^n\) 上で凹関数(すなわち、\(-\theta\) は凸関数)であることが知られている。 ただし、\(\mathbb{R}_{+}^n = \{ \boldsymbol{x} \in \mathbb{R}^n \mid x_i > 0 \ (i = 1, \ldots, n) \}\) である。
以下の (a), (b), \((c)\) に答えよ。
(a) 問題 (P) のカルーシュ・キューン・タッカー条件 (Karush-Kuhn-Tucker 条件) を書け。(問題 (P) が最大化問題であることに注意すること。)
(b) 問題 (P) の最適解 \(\boldsymbol{x}^*\) を求めよ。
\((c)\) \(\gamma_i \in \mathbb{R}, \, \gamma_i \geqq 0 \ (i = 1, \ldots, n)\) とする。問題 (P) の最適解 \(\boldsymbol{x}^*\) を利用して、以下の算術幾何平均の不等式が成り立つことを示せ。
(ii) 正の整数 \(n\) に対して、\(\mathcal{F}_n\) を \(\mathbb{R}^n\) から \(\mathbb{R}\) への非負の凸関数の集合とする。以下の (A), (B) に答えよ。
(A) \(f \in \mathcal{F}_n\) が与えられたとき、関数 \(g_f : \mathbb{R}^n \rightarrow \mathbb{R}\) を \(g_f(\boldsymbol{x}) = f(\boldsymbol{x})^2 \ (\boldsymbol{x} \in \mathbb{R}^n)\) と定義する。そのとき、任意の \(f \in \bigcup_{n=1}^{\infty} \mathcal{F}_n\) に対して、\(g_f\) が凸関数であることを示せ。
(B) 正の数 \(\alpha \in \mathbb{R}\) と \(f \in \mathcal{F}_n\) が与えられたとき、関数 \(h_{f,\alpha} : \mathbb{R}^n \rightarrow \mathbb{R}\) を \(h_{f,\alpha}(\boldsymbol{x}) = f(\boldsymbol{x})^{\alpha} \ (\boldsymbol{x} \in \mathbb{R}^n)\) と定義する。 そのとき、すべての \(\alpha \geqq \alpha^*\) と \(f \in \bigcup_{n=1}^{\infty} \mathcal{F}_n\) に対して、\(h_{f,\alpha}\) が凸関数であるような最小な \(\alpha^* \in \mathbb{R}\) を求めよ。その際、\(\alpha^*\) が最小であることを示せ。
English Version
Kai
(i)
(a)
Lagrangian:
(b)
\(x^*\), \(\mu ^*\) satisfied KKT-conditions if \(x^* = [\frac 1n, \frac 1n, \ldots , \frac 1n]^\top\), \(\mu = -\frac 1n\)
\((c)\)
(ii)
(A)
For any \(f \in \bigcup_{n=1}^{\infty} \mathcal{F}_n\), w.l.o.g, let \(f : \mathbb{R}^k \rightarrow \mathbb{R}\) be an nonnegative function. Then
and consider \(\phi(\theta) =g_f(\theta x_1 + (1-\theta)x_2) - \theta g_f( x_1) - (1-\theta)g_f(x_2)\), by calculating \(\Delta\) , easily we see:
(B)
for \(\alpha \geq 1\): \(\(\theta f(x_1)^{\alpha} + (1-\theta)f(x_2) ^{\alpha} \geq (\theta f(x_1) + (1-\theta)f(x_2))^{\alpha}\)\) since \(\theta f(x_1) + (1-\theta)f(x_2) \geq f(\theta x_1 + (1-\theta)x_2)\), and \(t^{\alpha}\) increases for \(t>0\) then \(\((\theta f(x_1) + (1-\theta)f(x_2))^{\alpha} \geq (f(\theta x_1 + (1-\theta)x_2))^{\alpha } = h(\theta x_1 + (1-\theta)x_2)\)\) thus \(h\) is convex for \(\alpha \geq 1\).
If \(\alpha < 1\), let \(f(x) = x_1^{\alpha}\), easy to see \(h\) is not convex. hence \(\alpha^* = 1\)