早稲田大学 基幹理工学研究科 数学応用数理専攻 2023年8月実施 線形代数 [2]
Author
Miyake
Description
Kai
任意の w∈W について
w=i=1∑kaiwi
となる a1,a2,⋯,ak∈R が存在し、
この w について
Pw=j=1∑ki=1∑kaiwjwjTwi=j=1∑ki=1∑kaiwjδij (δij はクロネッカーのデルタ )=i=1∑kaiwi=w
が成り立つ。
また、任意の w′∈W⊥
について wjTw′=0 (j=1,2,⋯,k)
なので、
Pw′=j=1∑kwjwjTw′=0
が成り立つ。
よって、 P で定まる線形変換は Rn から W への正射影である。
(1)
A の固有値を λ とすると、
0∴ λ=det(A−λI) (I は4次単位行列 )=λ4−4λ2+4=(λ+2)2(λ−2)2=±2
である。
(i) 固有値 λ1=−2 に属する固有ベクトルを求めるため
210−112100121−1012abcd=0000
とおくと、
a=c+2d, b=−2c−d
なので、この固有値に属する固有空間 W1 は2次元であり、
基底として例えば
u11=1−210, u12=2−101
がある。
そこで、
v11v12′v12=∣u11∣u11=211−210,=u12−(v11⋅u12)v11=210−211,=∣v12′∣v12′=2110−12
とすると、 v11,v12 は W1
の正規直交基底である。
(ii) 固有値 λ2=2 に属する固有ベクトルを求めるため
−210−11−21001−21−101−2abcd=0000
とおくと、
a=c−2d, b=2c−d
なので、この固有値に属する固有空間 W2 は2次元であり、
基底として例えば
u21=1210, u22=−2−101
がある。
そこで、
v21v22′v22=∣u21∣u21=211210,=u22−(v21⋅u22)v21=−210211,=∣v22′∣v22′=21−1012
とすると、 v21,v22 は W2
の正規直交基底である。
(i), (ii) より、
Q=(v11v12v21v22)=211−21010−121210−1012
とおくと、これは A を対角化する直交行列である。
(2)
λ1,λ2,W1,W2,v11,v12,v21,v22 を (1) の通りとする。
W1,W2 のそれぞれへの正射影 P1,P2 は
P1P2=v11v11T+v12v12T=412−202−22−200−22−220−22,=v21v21T+v22v22T=41220−222200222−2022
である。
(3)
λ1,λ2,P1,P2 を (2) の通りとすると、
A=λ1P1+λ2P2
が成り立つ。