早稲田大学 創造理工学研究科 経営システム工学専攻 2019年7月実施 数理基礎 D
Author
祭音Myyura
Description
- a1,…,ar が線形独立で、a1,…,ar,ar+1 が線形従属なら、ar+1 は前 r 本の線形結合として一意に表せることを示せ。
- An=0 となる正方行列 A の固有値を求めよ。
- A=(a01a) に対し expA を求めよ。
Kai
[小問 1]
線形従属性から、すべては0でない係数 c1,…,cr+1 が存在して
i=1∑rciai+cr+1ar+1=0
となる。もし cr+1=0 なら前 r 本の線形独立性に反するため、cr+1=0 である。よって
ar+1=−i=1∑rcr+1ciai.
2通りの表示があると仮定して差を取れば、前 r 本の非自明な線形関係を得てしまう。したがって表示は一意である。
[小問 2]
λ を固有値、v=0 を対応する固有ベクトルとする。Av=λv を n 回適用すると
0=Anv=λnv.
v=0 なので λn=0、したがって
である。ゆえにすべての固有値は 0 である。
[小問 3]
A=aI+N,N=(0010),N2=0
と分解する。aI と N は可換なので
eA=eaIeN=ea(I+N).
よって
eA=ea(1011)=(ea0eaea).