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早稲田大学 創造理工学研究科 経営システム工学専攻 2019年7月実施 計画数理学 問題10

Author

祭音Myyura

Description

  1. AHP の基準 P、Q、R に対する一対比較行列

    A=(1xy1/x11/31/y31),x,y{1,3,5,7,9}A=\begin{pmatrix} 1&x&y\\ 1/x&1&1/3\\ 1/y&3&1 \end{pmatrix},\qquad x,y\in\{1,3,5,7,9\}

    を考える。

    1. 完全に整合する (x,y)(x,y) をすべて求め、ウェイト (wP,wQ,wR)(w_P,w_Q,w_R) を求めよ。
    2. 整合度が最も大きい、すなわち最も不整合な (x,y)(x,y) を理由とともに答えよ。
  2. バスの到着間隔が xx 分、yy 分、20xy20-x-y 分を周期的に繰り返す。時刻0にバスが到着したとして、0t600\leq t\leq60 の待ち時間 W(t)W(t) を示し、その時間平均を求めよ。さらに平均待ち時間を最小にする x,yx,y と最小値を求めよ。

Kai

[小問 1-1]

完全整合条件は

aPR=aPQaQRa_{PR}=a_{PQ}a_{QR}

なので

y=x13=x3.y=x\cdot\frac13=\frac x3.

x,y{1,3,5,7,9}x,y\in\{1,3,5,7,9\} を満たす組は

(x,y)=(3,1), (9,3)\boxed{(x,y)=(3,1),\ (9,3)}

である。

(3,1)(3,1) では wP/wQ=3w_P/w_Q=3wQ/wR=1/3w_Q/w_R=1/3 なので比は wP:wQ:wR=3:1:3w_P:w_Q:w_R=3:1:3、したがって

(wP,wQ,wR)=(37,17,37).\boxed{(w_P,w_Q,w_R)=\left(\frac37,\frac17,\frac37\right)}.

(9,3)(9,3) では比が 9:1:39:1:3 となるので

(wP,wQ,wR)=(913,113,313).\boxed{(w_P,w_Q,w_R)=\left(\frac9{13},\frac1{13},\frac3{13}\right)}.

[小問 1-2]

3基準の循環的整合性は

ρ=aPQaQRaPR=x3y\rho=\frac{a_{PQ}a_{QR}}{a_{PR}}=\frac{x}{3y}

が1からどれだけ離れるかで決まる。候補中で最も大きい不整合倍率は

max{ρ,1ρ}\max\left\{\rho,\frac1\rho\right\}

を最大にする x=1,y=9x=1,y=9 のときで、1/ρ=271/\rho=27 となる。したがって整合度が最も大きく、整合性が最も低い組は

(x,y)=(1,9).\boxed{(x,y)=(1,9)}.

[小問 2-1]

バス到着時刻は各20分周期で

0, x, x+y, 20, 20+x, 20+x+y, 40,,600,\ x,\ x+y,\ 20,\ 20+x,\ 20+x+y,\ 40,\ldots,60

となる。

u=tmod20u=t\bmod20 とすると、バス到着時刻そのものを除いて

W(t)={xu,0<u<x,x+yu,x<u<x+y,20u,x+y<u<20.W(t)= \begin{cases} x-u,&0<u<x,\\ x+y-u,&x

各到着時刻では W(t)=0W(t)=0 とする。グラフは各区間の長さを高さとして始まり、傾き 1-1 で0まで下がる3つの鋸歯を1周期とし、0t600\leq t\leq60 ではこれを3回繰り返す。

[小問 2-2]

1周期のグラフの面積は3つの三角形の面積の和なので、時間平均は

Wˉ=x2+y2+(20xy)240.\boxed{ \bar W=\frac{x^2+y^2+(20-x-y)^2}{40} }.

[小問 2-3]

3つの到着間隔の和は20である。平方和は3数が等しいときに最小となるため

x=y=20xy=203.x=y=20-x-y=\frac{20}{3}.

したがって

x=y=203 分\boxed{x=y=\frac{20}{3}\text{ 分}}

で、最小平均待ち時間は

Wˉmin=3(20/3)240=103 分.\boxed{ \bar W_{\min} =\frac{3(20/3)^2}{40} =\frac{10}{3}\text{ 分} }.