早稲田大学 創造理工学研究科 経営システム工学専攻 2019年7月実施 統計科学 問題7
Author
祭音Myyura
Description
- 重積分を用いて ∫−∞∞e−x2/2dx=2π を示せ。
- 同時密度 f(x,y)=x+y(0<x<1,0<y<1)に対し、fX∣Y(x∣y) と E[X∣Y=y] を求めよ。
- 一元配置実験について平方和分解を証明し、データ A1: 1,3、A2: 7,5、A3: 3,5 の分散分析表を作れ。
- Mahalanobis 距離を説明せよ。
Kai
[小問 1]
積分を I とおく。被積分関数が正なので
I2=∫−∞∞∫−∞∞e−(x2+y2)/2dxdy=∫02π∫0∞e−r2/2rdrdθ=2π[−e−r2/2]0∞=2π.
したがって
I=2π.
[小問 2]
Y の周辺密度は
fY(y)=∫01(x+y)dx=21+y.
よって
fX∣Y(x∣y)=1/2+yx+y,qquad0<x<1.
条件付き期待値は
E[X∣Y=y]=1/2+y∫01x(x+y)dx=1/2+y1/3+y/2=3+6y2+3y.
[小問 3-1]
xij−xˉ=(xij−xˉAi)+(xˉAi−xˉ) と分解して平方し、全 i,j について和を取る。交差項は
2i∑(xˉAi−xˉ)j∑(xij−xˉAi)=0
なので
i∑j∑(xij−xˉ)2=i∑j∑(xij−xˉAi)2+ni∑(xˉAi−xˉ)2.
[小問 3-2]
水準平均は (2,6,4)、総平均は4である。したがって
SSA=2{(2−4)2+(6−4)2+(4−4)2}=16,
各水準内の偏差平方和は2ずつなので SSE=6、SST=22 である。
| 変動因 | 自由度 | 平方和 | 平均平方 | F 値 |
|---|
| A | 2 | 16 | 8 | 4 |
| 誤差 | 3 | 6 | 2 | |
| 合計 | 5 | 22 | | |
[小問 4]
平均 μ、共分散行列 Σ に対する点 x の Mahalanobis 距離は
dM(x,μ)=(x−μ)TΣ−1(x−μ).
各方向の分散で尺度を標準化し、変数間相関も考慮する。Σ=I なら Euclid 距離に一致し、正則な線形変換に対して不変であるため、多変量外れ値検出や判別分析に用いられる。