早稲田大学 創造理工学研究科 経営システム工学専攻 2017年7月実施 オペレーションズリサーチ 問題8
Author
祭音Myyura
Description
頂点集合 V={1,2,3,4}、枝集合
E={(1,2),(1,3),(2,3),(2,4),(3,4)}
を持つ有向グラフを考える。枝上の数字は費用である。
- 頂点1から頂点4への最短路問題を線形計画問題として定式化せよ。
- その双対問題を示せ。
- 最適解において相補性条件が成立することを示せ。
Kai
[小問 1]
枝 (i,j) を通る流量を xij≥0 とし、頂点1から1単位を送り、頂点4で1単位を受け取る最小費用流として定式化する。
minimizesubject tox12+4x13+2x23+6x24+3x34x12+x13=1,−x12+x23+x24=0,−x13−x23+x34=0,−x24−x34=−1,x12,x13,x23,x24,x34≥0.
最後の保存式は他の3式から従うが、各頂点の意味を明示するため記している。
3本の候補経路の費用は
1→2→4:7,1→3→4:7,1→2→3→4:6
なので、最適解は
x12=x23=x34=1,quadx13=x24=0,z∗=6.
[小問 2]
各頂点のフロー保存式に対応する自由変数を y1,y2,y3,y4 とする。双対問題は
maximizesubject toy1−y4y1−y2≤1,y1−y3≤4,y2−y3≤2,y2−y4≤6,y3−y4≤3,y1,y2,y3,y4 は自由.
ポテンシャルには定数を加えても制約と目的値が変わらないため、y4=0 と固定してよい。
[小問 3]
双対解
(y1,y2,y3,y4)=(6,5,3,0)
は実行可能で、目的値は 6 である。正のフローを持つ3枝では
y1−y2=1=c12,y2−y3=2=c23,y3−y4=3=c34
と双対制約が等号になる。一方、フローが0の枝では
y1−y3=3<4=c13,y2−y4=5<6=c24.
したがって全枝について
xij{cij−(yi−yj)}=0
が成立する。これは相補性条件であり、主・双対目的値もともに6なので両解は最適である。