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早稲田大学 創造理工学研究科 経営システム工学専攻 2017年7月実施 システム論 問題6

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祭音Myyura

Description

隣接する2つのガソリンスタンド X、Y が価格を決める。双方が価格を維持すれば各店の販売量は AA、一方だけが値下げすれば値下げした店は 2A2A、維持した店は A/3A/3、双方が値下げすれば各店は A/2A/2 を販売するものとする。

  1. プレイヤー、戦略、利得を定め、利得行列を作れ。
  2. ナッシュ均衡を用いて各店の合理的行動を説明せよ。
  3. 得られた結果をパレート最適性の観点から評価せよ。

Kai

[小問 1]

プレイヤーは X と Y、各プレイヤーの戦略は価格維持 CC と値下げ DD、利得は販売量とする。行を X、列を Y とすれば利得行列は

CDC(A,A)(A/3,2A)D(2A,A/3)(A/2,A/2).\begin{array}{c|cc} & C & D\\ \hline C & (A,A) & (A/3,2A)\\ D & (2A,A/3) & (A/2,A/2) \end{array}.

[小問 2]

相手が CC のとき、自店は CC なら AADD なら 2A2A を得る。相手が DD のときも、自店は CC なら A/3A/3DD なら A/2A/2 を得る。したがって

2A>A,A2>A32A>A,\qquad \frac A2>\frac A3

より、両店にとって DDCC を厳密に支配する戦略である。よって唯一のナッシュ均衡は

(D,D),利得 (A/2,A/2)\boxed{(D,D)},\qquad \text{利得 }\boxed{(A/2,A/2)}

である。

[小問 3]

(C,C)(C,C) の利得 (A,A)(A,A) は、均衡 (D,D)(D,D) の利得 (A/2,A/2)(A/2,A/2) を両店について厳密に上回る。したがって (D,D)(D,D) はパレート最適ではなく、(C,C)(C,C) にパレート支配される。

各店が個別合理性に従うと値下げを選ぶにもかかわらず、共同で価格を維持できれば双方がより高い利得を得る。この個別合理性と集団合理性の不一致が囚人のジレンマである。