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早稲田大学 創造理工学研究科 経営システム工学専攻 2017年7月実施 統計科学 問題3

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祭音Myyura

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  1. 切片を持たない重回帰モデル

    yi=β1x1i+β2x2i+εiy_i=\beta_1x_{1i}+\beta_2x_{2i}+\varepsilon_i

    に対し、

    a=x1i2,b=x1ix2i,c=x2i2,d=x1iyi,e=x2iyia=\sum x_{1i}^2,\quad b=\sum x_{1i}x_{2i},\quad c=\sum x_{2i}^2,\quad d=\sum x_{1i}y_i,\quad e=\sum x_{2i}y_i

    とする。acb2ac\neq b^2 のもとで β1,β2\beta_1,\beta_2 の最小二乗推定量を求めよ。

  2. 多重共線性を説明せよ。

  3. 標準化された2変量 x1,x2x_1,x_2 の相関係数が r=0.8r=0.8 である。第1主成分とその寄与率を求めよ。

Kai

[小問 1]

残差平方和を β1,β2\beta_1,\beta_2 で偏微分して0とおくと、正規方程式

(abbc)(β^1β^2)=(de)\begin{pmatrix}a&b\\b&c\end{pmatrix} \binom{\hat\beta_1}{\hat\beta_2} =\binom de

を得る。acb20ac-b^2\neq0 なので逆行列が存在し、

β^1=cdbeacb2,β^2=aebdacb2.\boxed{ \hat\beta_1=\frac{cd-be}{ac-b^2},\qquad \hat\beta_2=\frac{ae-bd}{ac-b^2} }.

[小問 2]

説明変数同士に強い線形関係がある状態を多重共線性という。このときデザイン行列の列がほぼ線形従属となり、XTXX^{\mathsf T}X が特異に近づく。その結果、回帰係数の分散が大きくなり、データの小さな変化で推定値の符号や大きさが激変する。予測精度が直ちに悪化しない場合でも、各変数の効果の解釈は不安定になる。変数の削減、主成分回帰、リッジ回帰などが代表的な対処法である。

[小問 3]

標準化後の相関行列は

R=(10.80.81).R=\begin{pmatrix}1&0.8\\0.8&1\end{pmatrix}.

固有値は 1.8,0.21.8,0.2 であり、最大固有値 1.81.8 に対応する単位固有ベクトルは (1,1)T/2(1,1)^{\mathsf T}/\sqrt2 である。したがって第1主成分は

z1=x1+x22.\boxed{z_1=\frac{x_1+x_2}{\sqrt2}}.

総分散は trR=2\operatorname{tr}R=2 なので寄与率は

1.82=0.9=90%.\boxed{\frac{1.8}{2}=0.9=90\%}.