早稲田大学 創造理工学研究科 経営システム工学専攻 2016年7月実施 統計科学 問題4
Author
祭音Myyura
Description
[小問 1]
独立な確率変数 x1,…,xn が、密度
f(x;μ,θ)=2πθ1exp{−2θ(x−μ)2}
を持つ正規分布 N(μ,θ) に従う。μ,θ の最尤推定量とモーメント法による推定量を、それぞれ導出せよ。
[小問 2]
同時確率密度関数
f(x,y)={2(x2y+y2)0(0<x<1, 0<y<1),otherwise
について、E(X)、f(x∣y)、E(X∣Y=y) を求めよ。
[小問 3]
大数の法則について説明せよ。
Kai
[小問 1]
対数尤度は
ℓ(μ,θ)=−2nlog(2πθ)−2θ1i=1∑n(xi−μ)2.
まず
∂μ∂ℓ=θ1i=1∑n(xi−μ)=0
から μ^=xˉ を得る。次に
∂θ∂ℓ=−2θn+2θ21i=1∑n(xi−μ)2=0
より
μ^ML=xˉ,θ^ML=n1i=1∑n(xi−xˉ)2.
モーメント法では
E(X)=μ,E(X2)=μ2+θ
を標本モーメントと等置する。したがって
μ^MM=xˉ,θ^MM=n1i=1∑nxi2−xˉ2=n1i=1∑n(xi−xˉ)2.
[小問 2]
まず
E(X)=∫01∫012x(x2y+y2)dxdy=2(4121+2131)=127.
Y の周辺密度は
fY(y)=∫012(x2y+y2)dx=2(3y+y2)
である。よって 0<x<1,0<y<1 で
f(x∣y)=31+yx2+y
であり、それ以外は0である。さらに
E(X∣Y=y)=∫01x31+yx2+ydx=31+y41+2y=4(1+3y)3(1+2y).
[小問 3]
X1,X2,… が独立同分布で E(Xi)=μ、Var(Xi)=σ2<∞ を満たすとする。標本平均
Xˉn=n1i=1∑nXi
は、任意の ε>0 に対して
P(∣Xˉn−μ∣≥ε)≤nε2σ2→0
となる。したがって
XˉnPμ
である。これは弱大数の法則であり、標本数を増やすと標本平均が母平均へ確率収束することを表す。