筑波大学 理工情報生命学術院 システム情報工学研究群 社会工学学位プログラム 2020年8月実施 微积分
Author
思齐塾, 祭音Myyura
Description
以下の (1)-(4) に答えよ.
(1) 実関数 f(x) , g(x) を以下のように定める. x=0 の場合
f(x)=x∣sin(x)∣,g(x)=∣sin(x)∣3x−sin(x)
x=0 の場合 f(0)=1 , g(0)=1/6 .
x を任意の実数としたとき, 以下をそれぞれ求めよ.
(i) x が 0 に近づくときの f(x) の左側極限値
(ii) x が 0 に近づくときの f(x) の右側極限値
(iii) x が 0 に近づくときの g(x) の左側極限値
(iv) x が 0 に近づくときの g(x) の右側極限値
(実関数 h(x) に対して, x が a に近づく時の左側極限値は limx→a−0h(x) , limx→a−h(x) 等で表記され, x が a に近づくときの右側極限値は limx→a+0h(x) , limx→a+h(x) 等と表記される.)
(2) 実関数 h(x) について、次の i) と ii) の定義を書け. i) h(x) は実数 a において左連続である. ii) h(x) は実数 a において右連続である.
(3) 次の不等式が成り立たないような x∈(0,1) が存在することを示せ。
sin(x)<0.99999x.
また, この問題において, 0.99999 を任意の a∈(0,1) に置き換えても成り立つか, 理由を付して述べよ。
(4) 次の定積分を計算せよ.
(i) ∫0π/2x2sin(x)dx
(ii) ∫0π/2x2cos(x)dx
题目描述
完成以下四题。
-
定义实函数 f,g:当 x=0 时,
f(x)=x∣sinx∣,g(x)=∣sinx∣3x−sinx,
当 x=0 时,
f(0)=1,g(0)=61.
分别求
(i) x→0−limf(x),(ii) x→0+limf(x),
(iii) x→0−limg(x),(iv) x→0+limg(x).
题面同时说明,左极限可记作 limx→a−0h(x) 或 limx→a−h(x),右极限可记作 limx→a+0h(x) 或 limx→a+h(x)。
-
对实函数 h(x),分别写出下列概念的定义:
- h 在实数 a 处左连续;
- h 在实数 a 处右连续。
-
证明存在某个 x∈(0,1),使不等式
sinx<0.99999x
不成立。再判断把 0.99999 换成任意 a∈(0,1) 后,上述“存在使不等式不成立的 x”的结论是否仍成立,并说明理由。
-
计算定积分
(i)∫0π/2x2sinxdx,(ii)∫0π/2x2cosxdx.
Kai
(1)
(i)
x→0−limf(x)=x→0−limx∣sinx∣
である. x→0− のとき sinx<0 であるから,
x∣sinx∣=x−sinx
となる.したがって,
x→0−limf(x)=x→0−limx−sinx=−1
である.
(ii)
同様に,
x→0+limf(x)=x→0+limx∣sinx∣
を考える. x→0+ のとき sinx>0 であるから,
x∣sinx∣=xsinx
となり,
x→0+limf(x)=x→0+limxsinx=1
を得る.
(iii)
次に,
x→0−limg(x)=x→0−lim∣sinx∣3x−sinx
を考える. x→0− のとき sinx<0 であるから,
∣sinx∣3=(−sinx)3
である. sinx のテイラー展開
sinx=x−6x3+O(x5)
を用いると,
x−sinx=6x3+O(x5)
および
(−sinx)3=(−x)3+O(x5)
が得られる.したがって,
x→0−limg(x)=x→0−lim(−x)36x3=−11/6=−61
である.
(iv)
同様に,
x→0+limg(x)=x→0+lim∣sinx∣3x−sinx
を考える. x→0+ のとき sinx>0 であるから,
∣sinx∣3=(sinx)3
である.再びテイラー展開を用いると,
x−sinx=6x3+O(x5),(sinx)3=x3+O(x5)
となる.よって,
x→0+limg(x)=x→0+limx36x3=61
である.
(2)
i)
関数 h(x) が実数 a において左連続であるとは,
x→a−limh(x)=h(a)
が成り立つことをいう.
ii)
関数 h(x) が実数 a において右連続であるとは,
x→a+limh(x)=h(a)
が成り立つことをいう.
(3)
f(x)=sinx−0.99999x とおく.このとき f(0)=0 である.
微分すると,
f′(x)=cosx−0.99999
であり,
f′(0)=1−0.99999=0.00001>0
となる.したがって, 0 の近傍において
となる x が存在し,
sinx>0.99999x
が成り立つ.
したがって,題意の不等式が成り立たない
x∈(0,1) が存在する.
一般に a∈(0,1) を任意にとると,
x→0+limxsinx=1>a
である.よって十分小さい正の x に対して
sinx/x>a ,すなわち sinx>ax が成り立つ.
したがって, 0.99999 を任意の a∈(0,1) に置き換えても,
不等式 sinx<ax が成り立たない x∈(0,1) は存在する.
(4)
(i)
∫0π/2x2sinxdx
を計算する.部分積分により,
∫0π/2x2sinxdx=[−x2cosx]0π/2+∫0π/22xcosxdx
となる.さらに部分積分を行うと,
∫0π/22xcosxdx=[2xsinx]0π/2−∫0π/22sinxdx
である.よって,
∫0π/2x2sinxdx=π+(0−2)=π−2
を得る.
(ii)
同様に,
∫0π/2x2cosxdx
を計算する.部分積分より,
∫0π/2x2cosxdx=[x2sinx]0π/2−∫0π/22xsinxdx
である.さらに計算すると,
∫0π/2x2cosxdx=4π2−[2sinx]0π/2=4π2−2
となる.