筑波大学 理工情報生命学術院 数理物質科学研究群 数学学位プログラム 2021年8月実施 [2]
Author
Miyake
Description
以下は公式問題 [2] の要約である。
D=(−2110101−1),V={x∈R4∣Dx=0},
A=0101111−11−13−1−20−4−1,u1=−1−21−1,u2=1101.
- Du1=Du2=0 を確認せよ。
- (u1,u2) が V の基底となることを証明せよ。
- LA:R4→R4 を LA(x)=Ax とする。両基底ベクトルの像を計算し、V が LA で不変であることを示せ。
- 制限写像 φ=LA∣V:V→V の、基底 (u1,u2) に関する表現行列 B を求めよ。
- φ の表現行列を対角行列にする V の基底があるかを判定し、根拠を述べよ。
公式問題 PDF
题目描述
给定
D=(−2110101−1),V={x∈R4:Dx=0},
A=0101111−11−13−1−20−4−1,u1=−1−21−1,u2=1101.
- 验证 Du1=Du2=0。
- 证明 (u1,u2) 是 V 的一组基。
- 定义线性映射 LA:R4→R4,LA(x)=Ax。计算两个基向量的像,并证明 V 是不变子空间。
- 求限制映射 φ=LA∣V 在基 (u1,u2) 下的表示矩阵 B。
- 判断 V 是否存在使 φ 的表示矩阵为对角矩阵的基,并说明理由。
Kai
(1)
Du1=0, Du2=0
より、 u1,u2∈V がわかる。
(2)
Dabcd=(−2a+b+c+da−d)=(00)
とおくと d=a,c=a−b が得られるので、 V は2次元であることがわかる。
u1,u2 は、互いに実数倍ではないので、
1次独立であり、 (1) を考慮して、 V の基底であることがわかる。
(3)
まず、
LA(u1)=1−451, LA(u2)=−12−3−1
であり、
DLA(u1)=0,DLA(u2)=0
すなわち
LA(u1),LA(u2)∈V
がわかる。
次に、任意の v∈V は、適当な実数 s,t によって
v=su1+tu2
と表されるので、この v について、
LA の線形性より、
LA(v)=sLA(u1)+tLA(u2)∈V
がわかり、これは LA(V)⊂V を意味する。
(4)
(3) の計算より、
φ(u1)φ(u2)=5u1+6u2=−3u1−4u2
がわかるので、
(φ(u1)φ(u2))=(u1u2)(56−3−4)
すなわち、
B=(56−3−4)
である。
(5)
任意の v∈V は、適当な実数 s,t によって
v=su1+tu2
と表され、この v について、
φ(v)=sφ(u1)+tφ(u2)=(5s−3t)u1+(6s−4t)u2
となるので、 v=0 が φ の固有ベクトルになるのは、
5s−3t=λs, 6s−4t=λt
をみたす実数 λ が存在するときである。
この条件は、
(5s−3t)t∴ (2s−t)(s−t)=(6s−4t)s=0
と表されるので、 2s=t または s=t のとき、
v は φ の固有ベクトルとなる。
したがって、例えば、
v1v2=u1+u2=u1+2u2
は V の基底であり、
この基底に関して φ の表現行列は対角行列となる。
すなわち、題意の条件を満たす基底は存在する。
この基底での表現行列は diag(2,−1) である。