東京大学 数理科学研究科 数理科学専攻 2024年8月実施 専門科目B 第8問
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とおく。また
(1) 任意の
は
(2)
が
Kai
(1)
まず極座標表示
を取り、
とおくと、問題の積分は
と表される。この積分はある
と書ける。ここで第二項は
(2)
問題の積分はストークスの定理から
と表される。ここで積分
を考える。まず補題を
と表す。このとき
と表される。ここで (1) で用いた極座標表示により、任意の
は収束する。次に上記と同様に積分
とできる。このとき任意の
は有限値に収束することが分かる。
以上から極限
は、
と置くと、考える極限は
であり、これは
一方
と置くと、これも
以上をまとめると極限が収束するような
である。
Knowledge
多変数版テイラーの定理
を満たす関数の族