東京大学 数理科学研究科 数理科学専攻 2023年8月実施 専門科目A 第6問
Author
藍色日和
Description
以下の定積分の値を計算しなさい
(1) ∫0∞x2+1logxdx
(2) ∫0∞x2−1logxdx
Kai
(1)
積分
∫01x2+1logxdx
を x↦t1 で置換積分すると
−∫1∞t2+1logtdt
になるからこれによって
∫0∞1+x2logxdx=0
が従う。
(2)
経路 C を、iε から ε まで時計回りに進む C0・ε から R まで実軸上を進む C1・R から iR まで反時計回りに進む C2・iR から iε まで虚軸上を進む C4 からなる経路とする。
x2−1logx は分枝を適切に取ることで C 上及びその内部の領域で定義され、この領域上極を持たない。よって
∫Cx2−1logx=0
である。次に
∫C1x2−1logxdx≤∫02πε2ei2θ−1logε+iθεdθ≤∫02π1−ε2log2ε+θ2εdθ≤2(1−ε2)πε3+log2εε→+00
∫C3x2−1logxdx≤∫02πR2ei2θ−1logR+iθRdθR→∞0
∫C4x2−1logxdx=∫Rε−x2−12iπ+logxidxε→+0,R→∞2π∫0∞1+x21dx=−4π2
である。以上から所望の積分値は 0−(−4π2)=4π2 である。