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東京大学 数理科学研究科 数理科学専攻 2023年8月実施 専門科目A 第5問

Author

藍色日和

Description

まず集合

を考える。そして 及び実数 に対して

とする。いま によって生成される基本近傍系によって、 に位相を定める。

(1) はハウスドルフであることを示しなさい

(2) に於ける閉包を図示しなさい。

(3) は連結であるかどうか判定しなさい。

Kai

以下の議論では 座標が 座標が の点を指し、 なる有理数 全体の為す開区間を指す。 また と略記する。 またこの略記は などのような の部分集合にも適用する。

(1)

の相異なる点 をとる。このとき、 を十分小さく取れば

を満たしている。このとき であるから、 のハウスドルフ性が従う。

(2)

まず

とする。また

とおく。このとき に含まれている。 また を取ったとき、

のいずれかが満たされているから、 の近傍は と共通部分を持つ。 以上から の閉包は を含んでいる。一方各 に対して

になるよう を取れば

は開集合であるから、 は閉集合である。以上から が所望の閉包である。※図は時間のある時に挿入します。

(3)

まず の互いに交わらない開集合への分解とする。 を空でないとする。 を取ったとき、この位相の定め方から、 を満たすように をとれる。 このとき

である。このとき集合

に於いて稠密である。よって に於いて稠密である。これによって

が従い、ここから が従う。よって 連結である