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東京大学 数理科学研究科 数理科学専攻 2022年度 専門科目 A 第1問

Author

Miyake

Description

を変数とする次数 以下の実係数多項式全体のなす実線型空間を とする。 を実数とし、線型写像

と定める。

(1) を対角化する の基底が存在するための に対する必要十分条件を求めよ。

(2) 同時に対角化する の基底が存在するための に対する必要十分条件を求めよ。

Kai

(1)

は3次元であり、 はその基底である。

なので、 の基底 に関する の表現行列は

である。 よって、 の固有値を とすると、

である。

(i) のときは、 には相異なる3つの固有値 があるので、 は対角化可能である。

(ii) のときは、 の固有値は のみである。 の固有値 に属する固有空間を求めるため

とおくと、 を得るので、固有空間は1次元であることがわかる。 よって、この場合は は対角化可能でない。

(i), (ii) より、求める必要十分条件は である。

(2)

(1) と同様に考えると、 の基底 に関する の表現行列は

であることがわかり、 の固有値を として

であることがわかり、 が対角化可能であるための必要十分条件は であることがわかる。

が同時対角化可能であるためには、 のそれぞれが対角化可能である必要があり、 かつ でなければならない。

さらに、

なので、

となるのは のときである。

以上より、求める必要十分条件は、 かつ である。