東京大学 数理科学研究科 数理科学専攻 2021年8月実施 専門科目 A 第4問
Author
祭音Myyura (co-authored with GPT 6 Astra)
Description
a,b,x0,y0 を正の実数とする。正の実数を値にとる関数の組 (x(t),y(t)) が次の連立微分方程式の初期値問題の解であるとする:
⎩⎨⎧dtdx(t)=−ax(t)y(t)dtdy(t)=−by(t)+ax(t)y(t)x(0)=x0,y(0)=y0.(t>0),(t>0),
このとき以下の問いに答えよ。
(1) 極限 t→∞limx(t) が存在することを示せ。
(2) 極限 t→∞lim{x(t)+y(t)} と t→∞limy(t) が存在することを示し、極限 t→∞limy(t) の値を求めよ。
(3) 任意の t>0 に対して、
y(t)−y0=ablogx0x(t)−x(t)+x0
が成り立つことを示せ。
(4) α=t→∞limx(t) とおく。不等式 0<α<ab が成り立つことを示せ。
题目描述
全卷共7题。A第1问、A第2问为必答题,从A第3问至A第7问中选择2题,与必答题合计作答4题。
A 第4问
设 a,b,x0,y0 为正实数,取正实数值的函数组 (x(t),y(t)) 是下列常微分方程组初值问题的解:
⎩⎨⎧dtdx(t)=−ax(t)y(t)dtdy(t)=−by(t)+ax(t)y(t)x(0)=x0,y(0)=y0.(t>0),(t>0),
回答下列问题。
(1) 证明极限 t→∞limx(t) 存在。
(2) 证明极限 t→∞lim{x(t)+y(t)} 和 t→∞limy(t) 均存在,并求后者的值。
(3) 证明对任意 t>0,都有
y(t)−y0=ablogx0x(t)−x(t)+x0.
(4) 记 α=t→∞limx(t)。证明 0<α<ab。
Kai
(1)
a,x(t),y(t)>0 より
x′(t)=−ax(t)y(t)<0.
したがって、x(t) は狭義単調減少であり、0<x(t)≤x0 なので下に有界である。よって有限な極限
α:=t→∞limx(t)≥0
が存在する。
(2)
z(t)=x(t)+y(t) とおくと、
z′(t)=x′(t)+y′(t)=−by(t)<0.
z(t)>0 であるから、z(t) も下に有界な単調減少関数であり、有限な極限 ℓ≥0 をもつ。したがって、
β:=t→∞limy(t)=ℓ−α≥0
も存在する。一方、z′(t)=−by(t) を積分すると
∫0ty(s)ds=bx0+y0−z(t)≤bx0+y0.
もし β>0 なら、十分大きい t に対して y(t)≥β/2 となり、左辺は t→∞ で発散する。これは上の評価に矛盾する。ゆえに
t→∞limy(t)=0,t→∞lim{x(t)+y(t)}=α.
(3)
x(t)>0 と x′(t)=−ax(t)y(t) を用いると、
y′(t)=−by(t)−x′(t)=abx(t)x′(t)−x′(t).
両辺を 0 から t まで積分し、初期条件を代入して
y(t)−y0=ab(logx(t)−logx0)−x(t)+x0=ablogx0x(t)−x(t)+x0
を得る。
(4)
まず α=0 と仮定する。(3) の右辺は t→∞ で −∞ に発散するが、左辺は (2) より −y0 に収束する。これは矛盾なので α>0 である。
したがって、(3) で t→∞ とすることにより
−y0=ablogx0α−α+x0,
すなわち
ab(logx0−logα)=x0−α+y0>x0−α
を得る。x(t) が狭義単調減少であることから α<x0 である。平均値の定理を logx に適用すると、ある c∈(α,x0) が存在して
logx0−logα=cx0−α
となる。これを上の不等式に代入し、x0−α>0 で割ると
acb>1.
ゆえに α<c<b/a であり、
0<α<ab
が示された。
Reference