東京大学 数理科学研究科 数理科学専攻 2021年8月実施 専門科目 A 第3問
Author
祭音Myyura (co-authored with GPT 6 Astra)
Description
実数 a,b に対して、次の値を求めよ。
∫0∞x2cosax−cosbxdx
题目描述
全卷共7题。A第1问、A第2问为必答题,从A第3问至A第7问中选择2题,与必答题合计作答4题。
A 第3问
对于实数 a,b,求下列积分的值:
∫0∞x2cosax−cosbxdx.
Kai
まず、x→0 のとき
cosax−cosbx=2b2−a2x2+O(x4)
なので被積分関数は原点付近で有界であり、x≥1 では絶対値が 2/x2 以下である。したがって、与えられた広義積分は任意の実数 a,b に対して絶対収束する。
0<ε<R に対して部分積分すると、
∫εRx2cosax−cosbxdx=[−xcosax−cosbx]εR+∫εRx−asinax+bsinbxdx.
ここで、原点での展開および余弦関数の有界性から
ε↓0limεcosaε−cosbεR→∞limRcosaR−cosbR=0,=0.
また、ディリクレ積分
∫0∞usinudu=2π
を用いると、c=0 に対して u=∣c∣x と変数変換することにより
∫0∞xsincxdx=sgn(c)2π.
c=0 の場合は積分値が 0 である。したがって、すべての実数 a,b に対して
∫0∞x2cosax−cosbxdx=2π(∣b∣−∣a∣).
ディリクレ積分の確認
s>0 に対して
F(s)=∫0∞e−suusinudu
とおく。s>0 の各点の近傍では指数関数によって可積分な上界が得られるので積分記号下で微分でき、
F′(s)=−∫0∞e−susinudu=−1+s21.
∣F(s)∣≤∫0∞e−sudu=1/s より F(s)→0 (s→∞) なので、
F(s)=∫s∞1+v2dv=2π−arctans.
一方、e−su/u は u>0 で単調減少し、部分積分により任意の s≥0、R>0 に対して
∫R∞e−suusinudu≤R2e−sR≤R2
が成り立つ。この一様な尾部評価と有限区間上の優収束定理から s↓0 の極限を取ることができ、
∫0∞usinudu=s↓0limF(s)=2π
を得る。
Reference