東京大学 新領域創成科学研究科 複雑理工学専攻 2021年8月実施 専門基礎科目 3.2 確率・統計
Author
之遥, 祭音Myyura
Description
国民の 0.1% が感染症に感染しているとする。ある検査は、検査を受けた感染者の 80% を陽性と判定する。
しかし、この検査は、検査を受けた非感染者の 0.2% を陽性と誤って判定してしまう。国民から無作為に抽出された 1 名がこの検査で陽性と判定されたとき、感染している確率はいくらか。
以下の選択肢のうちで最も近いものを 1 つ選べ。計算過程は示さなくてよい。
(a)0.2,(b)0.3,(c)0.4,(d)0.5,(e)0.6,(f)0.7,(g)0.8,(h)0.9,
確率変数 X1,X2,…,Xn は互いに独立で、同一の確率密度関数
f(x)={λe−λx,0,x≥0x<0
に従うとする。ただし、e は自然対数の底、λ は正のパラメータである。このとき、以下の問に答えよ。(1)、(2)、(3) については、導出の過程を省略し、答えのみ示せ。(4) と (5) は、答えに加えて導出の過程も示せ。
(1) 確率変数 X1 の期待値 E[X1] と分散 V[X1] を考える。E[X1]=aλb および V[X1]=cλd を満たす定数 a,b,c,d を求めよ。
(2) 標本 X1,X2,…,Xn に基づく、パラメータ λ についての最尤推定量を求めよ。
(3) 確率変数 S2=X1+X2,S3=X1+X2+X3 を考える。S2,S3 の確率密度関数 fS2(x),fS3(x) を求めよ。
(4) n 個の確率変数の和、すなわち、Sn=∑k=1nXk を考える。Sn の確率密度関数 fSn(x) を導出せよ。以下の公式を用いてもよい。
m!=∫0∞tme−tdt
ただし、m は自然数、t は実数、m!=m⋅(m−1)⋯2⋅1 は m の階乗である。
(5) (2) で求めた最尤推定量が不偏推定量であること、あるいは、そうではないことを示せ。
Kai
(b)
(1)
a=1,b=−1,c=1,d=−2
(2)
λ^=X1+X2+⋯+Xnn
(3)
fs2(x)={e−λxλ2x,x≥00,otherwise,fs3(x)=⎩⎨⎧e−λx2λ3x2,x≥00,otherwise
(4)
Erlang distribution, see here for details.
fSn(x)=⎩⎨⎧λe−λx(n−1)!(λx)n−1,0,x≥0otherwise
(5)
E[λ^]=E[X1+X2+⋯+Xnn]=nE[Sn1]=n∫0∞x1e−λx(n−1)!λnxn−1dx=n∫0∞e−λx(n−1)!λnxn−2dx=(n−1)!nλ∫0∞e−λx(λx)n−2d(λx)=(n−1)!nλ(n−2)!=n−1nλ=λ