東京大学 新領域創成科学研究科 複雑理工学専攻 2011年8月実施 専門基礎科目 第4問
Author
犬 (finalized by 祭音Myyura with assistance from GPT 6 Astra)
Description
粒子は時刻 t=0 に x=0 にあり、時刻が 1 進むごとに x 軸上を確率 p で +1、確率 1−p で −1 移動する。0<p<1 とする。
t=2 に x=0 にいる確率を求めよ。
t=2m に x=0 にいる確率を α(m) とする。ただし m は非負整数である。
(a) 粒子の動きを下図のように (t,x) 平面の経路で表す。(0,0) から (2m,0) までの経路の個数を求めよ。
(b) α(m) を求めよ。

再び (t,x) 平面で経路を考える。
(a) (1,1) から (2m−1,1) までの経路の個数を求めよ。
(b) (1,−1) から (2m−1,1) までの経路の個数を求めよ。
(c) (a) の経路のうち x=0 を経由するものの個数が、(b) の個数と等しいことを証明せよ。
(d) (0,0) から (2m,0) までの経路のうち、途中で x=0 を経由しないものの個数を求めよ。
t=2m にはじめて x=0 に戻る確率を β(m) とする。m は正整数である。
(a) β(m) を求めよ。
(b) β(m)=4p(1−p)α(m−1)−α(m) を証明せよ。
题目描述
粒子在 t=0 时位于 x=0,每个时间步以概率 p 向右移动 1,以概率 1−p 向左移动 1,0<p<1。
问1 求 t=2 时位于原点的概率。
问2 记 t=2m 时位于原点的概率为 α(m),m 为非负整数。(a)把粒子的运动表示为 (t,x) 平面中的路径(如上图),求从 (0,0) 到 (2m,0) 的路径数。(b)求 α(m)。
问3 (a)求 (1,1) 到 (2m−1,1) 的路径数。(b)求 (1,−1) 到 (2m−1,1) 的路径数。(c)证明(a)中经过 x=0 的路径数等于(b)的路径数。(d)求从 (0,0) 到 (2m,0)、途中不经过 x=0 的路径数。
问4 记首次在 t=2m 返回原点的概率为 β(m),m 为正整数。(a)求 β(m)。(b)证明 β(m)=4p(1−p)α(m−1)−α(m)。
Kai
左右、右左の二通りがあるので 2p(1−p)。
(a) 2m 歩のうち上向き m 歩を選ぶから (m2m)。
(b) 各経路の確率は pm(1−p)m。従って
α(m)=(m2m)[p(1−p)]m,α(0)=1.
m≥1 とし、下添字が範囲外の二項係数は零とする。
(a) 2m−2 歩のうち上向きは m−1 歩なので、(m−12m−2)。
(b) 上向きは m 歩、下向きは m−2 歩なので、(m−22m−2)。
(c) (1,1) から出発して初めて x=0 に達する時刻までの部分を x=0 に関して反射する。これにより (1,−1) から終点までの経路を得る。逆に、後者は必ず x=0 に達するので、最初の到達までを反射すれば元に戻る。従って全単射である。
(d) 最初に上へ進む場合は (a) から (b) を引き、最初に下へ進む場合も同数。従って
2[(m−12m−2)−(m−22m−2)]=m2(m−12m−2).
(a) 問3(d)の経路はすべて右左それぞれ m 歩なので
β(m)=m2(m−12m−2)[p(1−p)]m.
(b) q=p(1−p) とおく。(m2m)=(4−2/m)(m−12m−2) より
4qα(m−1)−α(m)=[4(m−12m−2)−(m2m)]qm=m2(m−12m−2)qm=β(m).