東京大学 新領域創成科学研究科 先端エネルギー工学専攻 2017年度 第1問(数学)
Author
祭音Myyura (refined with GPT 6 Astra)
Description
区間 [x0,x1] で定義され、g(x0)=g(x1)=0 である連続な関数 g(x) がある。この区間における曲線 y=g(x) の長さを L、
S=∫x0x1g(x)dx
とするとき、定数 λ を用いて I=S+λL と定義する。以下の問に答えよ。
問1 L を定積分の形で表せ。
問2
I=∫x0x1f(g(x),g′(x))dx
と表した場合における関数 f(g(x),g′(x)) を定義する。ただし、X′=dX/dx とする。
(a) 微小変化 g(x)+η(x) を考える。ただし、η(x0)=η(x1)=0 とする。
f(g+η,g′+η′)≃f+∂g∂fη+∂g′∂fη′
と近似できるとして、
δI=∫x0x1f(g+η,g′+η′)dx−∫x0x1f(g,g′)dx
を表す式を求めよ。
(b) dxd(∂g′∂fη) を計算し、任意の η(x) に対して δI=0 となるための必要条件を求めよ。
(c) (b) の条件のもとで dxd(f−g′∂g′∂f) を表す式を求め、f−g′∂g′∂f が任意の x に対して満たすべき式を示せ。
問3 問2(c) で求めた式が満たされるとき、g(x) を求め、区間 [x0,x1] における曲線 y=g(x) の概形を描け。
题目描述
连续函数 g(x) 定义在区间 [x0,x1] 上,且 g(x0)=g(x1)=0。记曲线 y=g(x) 在该区间内的长度为 L,并令
S=∫x0x1g(x)dx,I=S+λL,
其中 λ 为常数。
问1 将 L 表示为定积分。
问2 将 I 写为 ∫x0x1f(g,g′)dx,其中撇号表示对 x 求导。
(a) 考虑微小变化 g+η,其中 η(x0)=η(x1)=0。利用一阶近似 f(g+η,g′+η′)≃f+fgη+fg′η′,求变化量 δI=∫f(g+η,g′+η′)dx−∫f(g,g′)dx 的表达式,两积分的上下限均为 x0,x1。
(b) 计算 dxd(fg′η),求对任意满足端点条件的 η 都有 δI=0 的必要条件。
(c) 在 (b) 的条件下计算 dxd(f−g′fg′),写出 f−g′fg′ 应满足的关系式。
问3 在问2(c) 所得关系成立时求 g(x),并画出曲线在 [x0,x1] 上的概形。
Kai
x0<x1 とし、以下では変分計算に必要な微分可能性を仮定する。
弧長要素は ds=dx2+dy2=1+g′(x)2dx であるから、
L=∫x0x11+g′(x)2dx.
被積分関数は
f(g,g′)=g+λ1+g′2
である。
(a)
η の一次の項まで取ると、
δI≃∫x0x1(∂g∂fη+∂g′∂fη′)dx.
以下、δI はこの一次変分を表すものとする。
(b)
積の微分より、
dxd(∂g′∂fη)=dxd(∂g′∂f)η+∂g′∂fη′.
したがって、部分積分と η(x0)=η(x1)=0 により、
δI=[∂g′∂fη]x0x1+∫x0x1{∂g∂f−dxd(∂g′∂f)}ηdx=∫x0x1{∂g∂f−dxd(∂g′∂f)}ηdx.
η が任意であるから、必要条件はオイラー・ラグランジュ方程式
∂g∂f−dxd(∂g′∂f)=0
である。
(c)
f=f(g,g′) は x に陽に依存しないので、
dxd(f−g′∂g′∂f)=∂g∂fg′+∂g′∂fg′′−g′′∂g′∂f−g′dxd(∂g′∂f)=g′{∂g∂f−dxd(∂g′∂f)}=0.
よって、ある定数 C に対して
f−g′∂g′∂f=C
が成り立つ。これはベルトラミの恒等式である。
問2(c) に f=g+λ1+g′2 を代入すると、
g+1+g′2λ=C.(1)
ここで停留曲線は問2(b) の条件も満たすので、
1−λdxd(1+g′2g′)=0.(2)
λ=0 では (2) は成立せず、停留曲線は存在しない。λ=0 のとき、(2) を積分すると、定数 a を用いて
1+g′2g′=λx−a.
R=∣λ∣、σ=sgnλ とおけば、∣x−a∣<R において
g′=σR2−(x−a)2x−a,g(x)=C−σR2−(x−a)2.
したがって、曲線は円
(x−a)2+(g−C)2=R2
の一部である。端点条件から (x0−a)2=(x1−a)2 となるため、
m=2x0+x1,d=2x1−x0
とおくと、a=m、C=σR2−d2 である。よって、
g(x)=sgn(λ){λ2−d2−λ2−(x−m)2}.
閉区間上で有限な傾きをもつ解には ∣λ∣>d が必要である。∣λ∣=d は、両端の接線が鉛直になる半円の極限に対応する。∣λ∣<d では、両端を結ぶこのような停留曲線は存在しない。
λ>0 では g′′>0、g(x)≤0 の下側の円弧であり、λ<0 では g′′<0、g(x)≥0 の上側の円弧である。いずれも直線 x=m に関して対称で、半径は ∣λ∣ である。

なお、(1) だけなら g≡0 も C=λ として満たすが、これは (2) を満たさず、停留曲線ではない。
Reference