東京大学 工学系研究科 機械工学専攻 機械工学第1部 2025年8月実施 問題 2
Author
祭音Myyura (Based on zzy's answer refined with GPT 6 Astra)
Description
密度 ρ、動粘性係数 ν の非圧縮性流体が、無限に広い平面壁に接して半空間 z≥0 に静止している。壁面の接線方向を x、法線方向を z とし、壁面を z=0 とする。時刻 t=0 から壁が x 軸の正方向へ一定速度 u0 で動き始める。流体は x 方向にのみ運動する。

(1) u,w を x,z 方向の速度成分、p を圧力とする。次式から零となる項を消去し、u の最も簡単な偏微分方程式を示せ。
∂t∂u+u∂x∂u+w∂z∂u=−ρ1∂x∂p+ν(∂x2∂2u+∂z2∂2u).
(2) η=z/(2νt)、u=f(η) とおき、f が満たす常微分方程式を求めよ。
(3) u を u0,ν,z,t で表せ。誤差関数
erf(α)=π2∫0αe−s2ds,erf(∞)=1
を用いてよい。
(4) 壁が動き始めてから十分時間が経ったときの速度分布を、壁面 z=0 と無限遠方 z→∞ の速度が分かるように図示せよ。
题目描述
密度 ρ、运动黏度 ν 的不可压缩流体静止于无限平壁上方 z≥0。壁面从 t=0 起沿 x 正方向以恒速 u0 运动,流体仅有 x 向速度。将给出的动量方程化简,以 η=z/(2νt) 化为常微分方程,求速度分布,并画出经过足够时间后的剖面,注明壁面和无穷远处的速度。
Kai
(1)
w=0 と連続の式より ux=0。法線方向の運動方程式と無限遠方の静止条件から px=0 である。したがって
∂t∂u=ν∂z2∂2u.
(2)
∂t∂η=−2tη,∂z∂η=2νt1
より、ut=−ηf′/(2t)、uzz=f′′/(4νt)。よって
f′′+2ηf′=0.
(3)
積分して f′=C1e−η2、f=C1∫0ηe−s2ds+C2。境界条件 f(0)=u0、f(∞)=0 より C2=u0、C1=−2u0/π となる。したがって
u(z,t)=u0[1−erf(2νtz)].
z>0 に対して t↓0 で u→0 となり、初期条件も満たす。
(4)
壁面では u=u0、壁から離れると単調に減少し、無限遠方では u→0。時間とともに速度変化の及ぶ距離が νt に比例して広がる。

Reference