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東京大学 工学系研究科 機械工学専攻 2022年8月実施 機械工学第2部 問題 2

Author​

祭音Myyura (Based on zzy's answer refined with GPT 6 Astra)

Description​

下記の I、II の両方について解答せよ。なお、I の解答に答案用紙1枚を、II の解答に答案用紙1枚を、それぞれ用いること。

I​

図2-1に示すように、正方形の板と2個のばねからなる系を考える。正方形の板の角が点 O でピン支持されており、平面内で点 O まわりに回転する。この板の一辺の長さを ll、質量を mm、厚さおよび密度は一様とする。点 O まわりの板の慣性モーメントを JJ とする。点 G は板の重心である。また、2個のばねが点 O から鉛直下方向に hh の位置にある点 P で板に固定されている。ばねの他端はそれぞれ点 Q と点 R で壁に固定されている。ばねのばね定数はともに kk とする。重力加速度は gg である。図は系の静止状態を示している。点 O まわりに板の微小振動が生じる場合を考える。鉛直方向からの板の回転角を θ\theta とする。ただし、回転角 θ\theta と、ばねの変位は微小であるものとし、cos⁡θ≅1−12θ2\cos\theta\cong1-\dfrac12\theta^2、sin⁡θ≅θ\sin\theta\cong\theta と近似する。板の回転運動の摩擦、空気抵抗、ばねの質量は無視できるものとする。以下の設問に答えよ。

図2-1

(1) 点 O まわりの板の慣性モーメント JJ を求めよ。

(2) この系の運動エネルギーと、ポテンシャルエネルギーを求めよ。

(3) この系の運動方程式を求めよ。

(4) この系の固有振動数 ω0\omega_0 を求めよ。

(5) ばねの固定点 P、Q、R が水平の位置にあり、hh が大きくなるように固定点 P、Q、R を鉛直下方向にスライドすると、系の固有振動数はどう変わるか述べよ。

(6) 点 O まわりに、周期的に変化するトルク T(t)=Xsin⁡ωtT(t)=X\sin\omega t を加える場合を考える。XX および ω (ω≠ω0)\omega\ (\omega\ne\omega_0) は定数、tt は時間である。ここでは、振動振幅がとても小さい場合を考える。板の定常応答における強制振動の振動振幅を求めよ。

II​

図2-2に示すように、剛体 A の両端に設置されたプロペラによって回転姿勢制御を行う機械を考える。この剛体 A は重心 G まわりで平面内での回転運動のみを行う。プロペラの推進力によって剛体 A の両端で、中心軸 B に垂直な力 ff が発生する。力 ff は剛体 A の左右両端で図2-2に示すように作用する。各プロペラは重心 G から L/2L/2 の位置に設置されている。剛体 A の姿勢角を θ\theta で表現し、目標姿勢角度を θT\theta_T で表現する。剛体 A の重心 G まわりの慣性モーメントを JJ とする。剛体 A は、回転抵抗として回転速度と逆向きのトルク cθ˙c\dot\theta を受ける。cc は正の定数とする。tt を時間とし、推進力、姿勢角、目標姿勢角の時間関数をそれぞれ f(t),θ(t),θT(t)f(t),\theta(t),\theta_T(t) とし、それらをラプラス変換したものをそれぞれ F(s),Θ(s),ΘT(s)F(s),\Theta(s),\Theta_T(s) とする。以下の設問に答えよ。

図2-2

(1) F(s)F(s) から Θ(s)\Theta(s) までの伝達関数を求めよ。

(2) 姿勢角 θ\theta に対する PD 制御を行うために、式(2-1)で表される F(s)F(s) を考える。kdk_d と kpk_p は PD 制御のゲインとなる正の定数とする。

F(s)=−kdsΘ(s)+kp[ΘT(s)−Θ(s)]1+τs+Ferr(s)(2-1)F(s)=\frac{-k_ds\Theta(s)+k_p[\Theta_T(s)-\Theta(s)]}{1+\tau s} +F_{\mathrm{err}}(s)\tag{2-1}

このプロペラの出力は一次遅れ系としてモデル化され、その際の時定数を τ\tau とする。また、出力 F(s)F(s) には誤差が含まれ、その誤差を Ferr(s)F_{\mathrm{err}}(s) とする。目標姿勢角と実際の姿勢角の誤差 ΘT(s)−Θ(s)\Theta_T(s)-\Theta(s) を求めよ。

(3) 設問(2)の結果を基に、θT(t)\theta_T(t) と ferr(t)f_{\mathrm{err}}(t) が両方とも単位ステップ入力である場合を考える。なお、Ferr(s)F_{\mathrm{err}}(s) を逆ラプラス変換したものを ferr(t)f_{\mathrm{err}}(t) とする。十分な時間が経過した後の目標姿勢角と実際の姿勢角の誤差 θT(t)−θ(t)\theta_T(t)-\theta(t) を求めよ。

(4) 本設問では c=0c=0、Ferr(s)=0F_{\mathrm{err}}(s)=0 とする。姿勢角 θ\theta に対する PD 制御を行うために、式(2-2)で表される F(s)F(s) を考える。

F(s)=−kdsΘ(s)+kp[ΘT(s)−Θ(s)]1+τs(2-2)F(s)=\frac{-k_ds\Theta(s)+k_p[\Theta_T(s)-\Theta(s)]}{1+\tau s}\tag{2-2}

剛体 A の姿勢角制御を安定させるための kdk_d と kpk_p の条件を求めよ。

题目描述​

I、II 均须作答,每部分各用一张答题纸。

I​

如图2-1,系统由正方形板和两个弹簧构成。板的一个角在 O 点铰支,可在平面内绕 O 转动。板边长为 ll、质量为 mm、厚度与密度均匀,绕 O 的转动惯量为 JJ,重心为 G。两个弹簧均在 O 点竖直下方距离 hh 的 P 点与板相连,另一端分别固定在墙上的 Q、R 点,刚度均为 kk。重力加速度为 gg,图中为静止状态。考虑板绕 O 的微小振动,板相对于竖直方向的转角为 θ\theta。转角和弹簧位移均微小,可用 cos⁡θ≅1−θ2/2\cos\theta\cong1-\theta^2/2、sin⁡θ≅θ\sin\theta\cong\theta。忽略板转动摩擦、空气阻力和弹簧质量。回答以下问题。

图2-1

(1) 求板绕 O 的转动惯量 JJ。

(2) 求系统的动能和势能。

(3) 求系统的运动方程。

(4) 求系统的固有频率 ω0\omega_0。

(5) 保持弹簧固定点 P、Q、R 处于同一水平线上,将三点竖直向下移动以增大 hh。说明固有频率如何变化。

(6) 绕 O 施加周期力矩 T(t)=Xsin⁡ωtT(t)=X\sin\omega t,其中 X,ωX,\omega 为常数、ω≠ω0\omega\ne\omega_0,tt 为时间。考虑振幅很小的情况,求板在稳态强迫振动中的振幅。

II​

如图2-2,利用刚体 A 两端的螺旋桨控制转动姿态。A 只在平面内绕重心 G 转动,两端螺旋桨产生垂直于中心轴 B 的力 ff,方向如图。各螺旋桨距 G 均为 L/2L/2。姿态角为 θ\theta,目标姿态角为 θT\theta_T,A 绕 G 的转动惯量为 JJ。A 受到与角速度方向相反的阻力矩 cθ˙c\dot\theta,c>0c>0。以 tt 表示时间,推力、姿态角、目标姿态角分别为 f(t),θ(t),θT(t)f(t),\theta(t),\theta_T(t),相应拉普拉斯变换为 F(s),Θ(s),ΘT(s)F(s),\Theta(s),\Theta_T(s)。回答以下问题。

图2-2

(1) 求从 F(s)F(s) 到 Θ(s)\Theta(s) 的传递函数。

(2) 采用式(2-1)的 F(s)F(s) 对姿态角进行 PD 控制,kd,kpk_d,k_p 是正的控制增益。

F(s)=−kdsΘ(s)+kp[ΘT(s)−Θ(s)]1+τs+Ferr(s)(2-1)F(s)=\frac{-k_ds\Theta(s)+k_p[\Theta_T(s)-\Theta(s)]}{1+\tau s} +F_{\mathrm{err}}(s)\tag{2-1}

螺旋桨输出用时间常数为 τ\tau 的一阶惯性环节建模,输出 F(s)F(s) 含有误差 Ferr(s)F_{\mathrm{err}}(s)。求目标姿态角与实际姿态角的误差 ΘT(s)−Θ(s)\Theta_T(s)-\Theta(s)。

(3) 根据 (2),考虑 θT(t)\theta_T(t) 和 ferr(t)f_{\mathrm{err}}(t) 均为单位阶跃输入的情况,ferr(t)f_{\mathrm{err}}(t) 是 Ferr(s)F_{\mathrm{err}}(s) 的拉普拉斯逆变换。求经过足够长时间后目标角与实际角的误差 θT(t)−θ(t)\theta_T(t)-\theta(t)。

(4) 本问取 c=0,Ferr(s)=0c=0,F_{\mathrm{err}}(s)=0,采用式(2-2)进行 PD 控制:

F(s)=−kdsΘ(s)+kp[ΘT(s)−Θ(s)]1+τs.(2-2)F(s)=\frac{-k_ds\Theta(s)+k_p[\Theta_T(s)-\Theta(s)]}{1+\tau s}.\tag{2-2}

求使刚体 A 的姿态角控制稳定的 kd,kpk_d,k_p 条件。

Kai​

I​

(1) OG=l/2OG=l/\sqrt2 より、平行軸の定理を用いて

J=ml26+m(l2)2=23ml2.\boxed{J=\frac{ml^2}{6}+m\left(\frac{l}{\sqrt2}\right)^2=\frac23ml^2}.

(2) 静止位置のポテンシャルエネルギーを零とすると

T=12Jθ˙2=13ml2θ˙2,U=(mgl22+kh2)θ2.\begin{gathered} \boxed{T=\frac12J\dot\theta^2=\frac13ml^2\dot\theta^2},\\ \boxed{U=\left(\frac{mgl}{2\sqrt2}+kh^2\right)\theta^2}. \end{gathered}

ここで重心の上昇量は lθ2/(22)l\theta^2/(2\sqrt2)、各ばねの変形量の大きさは hθh\theta である。

(3) ラグランジュ方程式から

23ml2θ¨+(mgl2+2kh2)θ=0.\boxed{\frac23ml^2\ddot\theta+\left(\frac{mgl}{\sqrt2}+2kh^2\right)\theta=0}.

(4) 設問の ω0\omega_0 は加振角振動数 ω\omega に対応し、

ω0=32mgl+12kh24ml2.\boxed{\omega_0=\sqrt{\frac{3\sqrt2mgl+12kh^2}{4ml^2}}}.

周波数を Hz で表す場合は f0=ω0/(2π)f_0=\omega_0/(2\pi) である。

(5) 慣性モーメントは変わらず、回転剛性の 2kh22kh^2 が増すので、固有振動数は増加する。

(6) Jθ¨+Jω02θ=Xsin⁡ωtJ\ddot\theta+J\omega_0^2\theta=X\sin\omega t に正弦波の特解を代入すると

θp(t)=XJ(ω02−ω2)sin⁡ωt.\theta_{\rm p}(t)=\frac{X}{J(\omega_0^2-\omega^2)}\sin\omega t.

したがって振幅は

Θamp=∣X∣J∣ω02−ω2∣=6∣X∣∣32mgl+12kh2−4ml2ω2∣.\boxed{\begin{gathered} \Theta_{\rm amp}=\frac{|X|}{J|\omega_0^2-\omega^2|}\\ =\frac{6|X|}{|3\sqrt2mgl+12kh^2-4ml^2\omega^2|} \end{gathered}}.

II​

(1) 両端の力による合計トルクは LfLf なので、

Jθ¨+cθ˙=Lf,Θ(s)F(s)=Ls(Js+c).J\ddot\theta+c\dot\theta=Lf,\qquad \boxed{\frac{\Theta(s)}{F(s)}=\frac{L}{s(Js+c)}}.

(2) 次の特性多項式をおく。

D(s)=s(Js+c)(1+τs)+L(kds+kp).D(s)=s(Js+c)(1+\tau s)+L(k_ds+k_p).

制御則を運動方程式へ代入して整理すれば

ΘT−Θ=[s(Js+c)(1+τs)+Lkds]ΘT−L(1+τs)FerrD(s).\boxed{\Theta_T-\Theta= \frac{[s(Js+c)(1+\tau s)+Lk_ds]\Theta_T-L(1+\tau s)F_{\rm err}}{D(s)}}.

(3) 閉ループが安定なら、ΘT=Ferr=1/s\Theta_T=F_{\rm err}=1/s と最終値の定理から

lim⁡t→∞(θT−θ)=−1kp.\boxed{\lim_{t\to\infty}(\theta_T-\theta)=-\frac1{k_p}}.

この極限の成立には (J+cτ)(c+Lkd)>JτLkp(J+c\tau)(c+Lk_d)>J\tau Lk_p が必要である。

(4) c=0c=0 の特性方程式は

Jτs3+Js2+Lkds+Lkp=0.J\tau s^3+Js^2+Lk_ds+Lk_p=0.

ラウス表の第1列は Jτ,J,L(kd−τkp),LkpJ\tau,J,L(k_d-\tau k_p),Lk_p。よって

kp>0,kd>τkp.\boxed{k_p>0,\qquad k_d>\tau k_p}.

Reference​