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東京大学 工学系研究科 機械工学専攻 2021年8月実施 機械工学第2部 問題2

Author​

祭音Myyura (Based on zzy's answer refined with GPT 6 Astra)

Description​

下記の I、II の両方について解答せよ。なお、I の解答に答案用紙1枚を、II の解答に答案用紙1枚を、それぞれ用いること。

I​

図2-1に示すように、質量が無視できる棒と2つの質点(質量 MM および mm)からなる2つの振り子を考える。一方の振り子には壁からばね(ばね定数 kk)が取り付けられている。振り子の回転中心からのばねおよび質点までの距離は図に示すとおりである。このとき、重力加速度を gg とし、図2-1の状態を中立とした振り子の微小振動を仮定して、以下の設問に答えよ。

図2-1

(1) ばねがない振り子の固有振動数を求めよ。ただし、Mc<mbMc<mb とせよ。

(2) ばねが取り付けられている振り子が振動するときの固有振動数を求めよ。

(3) ばね定数 kk が小さいと、振動が発生しないことがある。このときの条件を求めよ。ただし、Mc>mbMc>mb とせよ。

図2-2に示すように、2つの振り子をばねで結合した系を考える。

図2-2

(4) このときの系の運動方程式を導出せよ。ただし、Mc<mbMc<mb とせよ。

(5) 設問(4)の系では、ばねが全く変形せずに、2つの振り子が同期して、1次の固有振動のみが現れることがある。このときの1次の固有振動数を求めよ。

(6) 系の2次の固有振動数と、そのときの固有振動モードを求めよ。ただし、簡単化のため、M=0M=0 とせよ。

II​

図2-3に示すようなフィードバック制御系を考える。ここで、R(s),E(s),Y(s)R(s),E(s),Y(s) はそれぞれ、目標値 r(t)r(t)、偏差 e(t)e(t)、出力 y(t)y(t) のラプラス変換を表す。また、P(s)P(s) はプラント、G(s)G(s) は制御器の伝達関数を表す。

図2-3

(1) 目標値から偏差までの伝達関数を求めよ。

プラントの伝達関数を式(1)のように定める。また、制御器は PD 制御を行うことを前提にして、式(2)のように定める。なお、aa と bb は、定数である。

P(s)=1s2+s−1(1)P(s)=\frac1{s^2+s-1}\tag{1}
G(s)=as+b(2)G(s)=as+b\tag{2}

(2) フィードバック制御系の特性方程式を求めよ。

(3) フィードバック制御系を安定にする条件を求めよ。

以降の設問では、図2-3に示すフィードバック制御系は安定であるとする。

(4) フィードバック制御系の減衰比を求めよ。

(5) 目標値が単位ステップ関数であるとき、偏差の最終値を求めよ。

図2-4に示すようにノイズ V(s)V(s) が加わるとする。

図2-4

(6) ノイズから出力までの伝達関数を求め、ノイズが単位ステップ関数であるとき、出力の最終値を求めよ。

(7) ノイズに対する出力のゲインが、どのような周波数においても、設問(6)で求めた最終値の絶対値以下となる条件を求めよ。

(8) 設問(5)と(7)を踏まえて、定常偏差を小さくし、出力に及ぼすノイズの影響も小さくするためには、定数 aa と bb をどのように選べばよいか、50文字程度で述べよ。

题目描述​

I、II 均须作答,每部分各用一张答题纸。

I​

如图2-1,考虑两个由质量可忽略的杆和两个质点(质量分别为 M,mM,m)组成的摆。其中一个摆通过弹簧与墙相连,弹簧刚度为 kk。转轴到弹簧、质点的距离如图。取重力加速度为 gg,考虑以图2-1状态为中立位置的微小振动,回答以下问题。

图2-1

(1) 求不连接弹簧的摆的固有频率,取 Mc<mbMc<mb。

(2) 求连接弹簧的摆在发生振动时的固有频率。

(3) 当弹簧刚度 kk 较小时,可能不发生振动。求这一条件,取 Mc>mbMc>mb。

接下来考虑图2-2中两个摆通过弹簧耦合的系统。

图2-2

(4) 推导该系统的运动方程,取 Mc<mbMc<mb。

(5) 在 (4) 的系统中,两个摆可能同步运动、弹簧完全不变形,仅出现一阶固有振动。求此时的一阶固有频率。

(6) 求系统的二阶固有频率及相应的振型。为简化,取 M=0M=0。

II​

考虑图2-3所示反馈控制系统。R(s),E(s),Y(s)R(s),E(s),Y(s) 分别为目标值 r(t)r(t)、偏差 e(t)e(t)、输出 y(t)y(t) 的拉普拉斯变换;P(s)P(s) 是被控对象传递函数,G(s)G(s) 是控制器传递函数。

图2-3

(1) 求从目标值到偏差的传递函数。

被控对象传递函数按式(1)给定,控制器采用 PD 控制,按式(2)给定,a,ba,b 为常数。

P(s)=1s2+s−1(1)P(s)=\frac1{s^2+s-1}\tag{1}
G(s)=as+b(2)G(s)=as+b\tag{2}

(2) 求反馈控制系统的特征方程。

(3) 求使反馈控制系统稳定的条件。

以下假设图2-3的反馈控制系统稳定。

(4) 求反馈控制系统的阻尼比。

(5) 当目标值为单位阶跃函数时,求偏差的终值。

如图2-4,在系统中加入噪声 V(s)V(s)。

图2-4

(6) 求从噪声到输出的传递函数,并求噪声为单位阶跃函数时输出的终值。

(7) 求使噪声到输出的增益在所有频率下均不超过 (6) 所求终值绝对值的条件。

(8) 结合 (5)、(7),用约50字说明应如何选取 a,ba,b,以减小稳态偏差和噪声对输出的影响。

Kai​

I​

慣性モーメントと重力による回転剛性を

J=Mc2+mb2,Kg=g(mb−Mc)J=Mc^2+mb^2,\qquad K_g=g(mb-Mc)

とおく。固有振動数 ff と固有角振動数 ω\omega は f=ω/(2π)f=\omega/(2\pi) である。

(1)・(2)​

ばねなしでは Jθ¨+Kgθ=0J\ddot\theta+K_g\theta=0 より

f0=12πg(mb−Mc)Mc2+mb2.\boxed{f_0=\frac1{2\pi}\sqrt{\frac{g(mb-Mc)}{Mc^2+mb^2}}}.

ばね変位は aθa\theta、復元モーメントは ka2θka^2\theta。したがって

Jθ¨+(Kg+ka2)θ=0,fs=12πg(mb−Mc)+ka2Mc2+mb2.\begin{gathered} J\ddot\theta+(K_g+ka^2)\theta=0,\\ \boxed{f_s=\frac1{2\pi}\sqrt{\frac{g(mb-Mc)+ka^2}{Mc^2+mb^2}}}. \end{gathered}

(3)​

Mc>mbMc>mb のとき、振動解が生じない条件は有効剛性が0以下となることなので

0≤k≤g(Mc−mb)a2.\boxed{0\le k\le\frac{g(Mc-mb)}{a^2}}.

等号では θ¨=0\ddot\theta=0、狭義の不等号では指数関数的な解となり、平衡姿勢は不安定である。

(4)​

ばね変形は a(θ1−θ2)a(\theta_1-\theta_2)。よって

Jθ¨1+Kgθ1+ka2(θ1−θ2)=0,Jθ¨2+Kgθ2+ka2(θ2−θ1)=0.\boxed{\begin{aligned} J\ddot\theta_1+K_g\theta_1+ka^2(\theta_1-\theta_2)&=0,\\ J\ddot\theta_2+K_g\theta_2+ka^2(\theta_2-\theta_1)&=0. \end{aligned}}

(5)​

同相モード [θ1,θ2]T∝[1,1]T[\theta_1,\theta_2]^T\propto[1,1]^T ではばねが変形しないため

f1=12πKgJ=f0.\boxed{f_1=\frac1{2\pi}\sqrt{\frac{K_g}{J}}=f_0}.

(6)​

M=0M=0 の場合、質量行列は mb2I2mb^2I_2、剛性行列は

K=[mgb+ka2−ka2−ka2mgb+ka2].K=\begin{bmatrix}mgb+ka^2&-ka^2\\-ka^2&mgb+ka^2\end{bmatrix}.

反相モードでは K[1,−1]T=(mgb+2ka2)[1,−1]TK[1,-1]^T=(mgb+2ka^2)[1,-1]^T なので

f2=12πmgb+2ka2mb2,ϕ2∝[1−1].\boxed{\begin{gathered} f_2=\frac1{2\pi}\sqrt{\frac{mgb+2ka^2}{mb^2}},\\ \phi_2\propto\begin{bmatrix}1\\-1\end{bmatrix} \end{gathered}}.

II​

(1)〜(3)​

E=R−YE=R-Y、Y=PGEY=PGE より

ER=11+PG.\boxed{\frac ER=\frac1{1+PG}}.
YR=as+bs2+(a+1)s+b−1.\frac YR=\frac{as+b}{s^2+(a+1)s+b-1}.

したがって特性方程式と安定条件は

s2+(a+1)s+b−1=0,a>−1,b>1.\begin{gathered} \boxed{s^2+(a+1)s+b-1=0},\\ \boxed{a>-1,\quad b>1}. \end{gathered}

(4)​

s2+2ζωns+ωn2s^2+2\zeta\omega_ns+\omega_n^2 と比較して

ωn=b−1,ζ=a+12b−1.\boxed{\omega_n=\sqrt{b-1},\qquad \zeta=\frac{a+1}{2\sqrt{b-1}}}.

(5)​

安定性を仮定して最終値定理を使うと

e(∞)=lim⁡s→0s2+s−1s2+(a+1)s+b−1=−1b−1.\boxed{\begin{gathered} e(\infty)=\lim_{s\to0}\frac{s^2+s-1}{s^2+(a+1)s+b-1}\\ =-\frac1{b-1} \end{gathered}}.

(6)​

Y=P(V−GY)Y=P(V-GY) より

Hv(s)=YV=P1+PG=1s2+(a+1)s+b−1.\boxed{\begin{gathered} H_v(s)=\frac YV\\ =\frac P{1+PG}\\ =\frac1{s^2+(a+1)s+b-1} \end{gathered}}.

単位ステップノイズでは

y(∞)=Hv(0)=1b−1.\boxed{y(\infty)=H_v(0)=\frac1{b-1}}.

(7)​

∣Hv(jω)∣−2=(b−1−ω2)2+(a+1)2ω2.|H_v(j\omega)|^{-2}=(b-1-\omega^2)^2+(a+1)^2\omega^2.

要求は右辺が全 ω≥0\omega\ge0 に対して (b−1)2(b-1)^2 以上となることである。その差は

ω2[ω2+(a+1)2−2(b−1)].\omega^2\left[\omega^2+(a+1)^2-2(b-1)\right].

よって安定条件に加えて

(a+1)2≥2(b−1)⟺ζ≥12\boxed{(a+1)^2\ge2(b-1)} \quad\Longleftrightarrow\quad \boxed{\zeta\ge\frac1{\sqrt2}}

が必要十分である。

(8)​

bb を大きくして偏差と低周波ノイズを抑え、a+1≥2(b−1)a+1\ge\sqrt{2(b-1)} を満たすよう aa も増して共振を防ぐ。

Reference​