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東京大学 工学系研究科 機械工学専攻 2019年8月実施 機械工学第2部 問題2

Author​

祭音Myyura (Based on zzy's answer refined with GPT 6 Astra)

Description​

下記の I,II の両方について解答せよ。なお,I の解答に答案用紙 1 枚を,II の解答に答案用紙 1 枚を,それぞれ用いること。

I​

図 2-1 に示すように,水平面上で回転体 A は角速度 ω=ω0\omega=\omega_0 で回転しており,回転体 B は静止している。時刻 t=0t=0 に一定の力 FF で,B に A を接触させると,B は回り始める。A の半径は rAr_A,回転軸に対する慣性モーメントは IAI_A とする。B の半径は rBr_B,質量 mm のおもり四つが回転軸から距離 rr の同心円状に配置されており,回転軸に対するおもり以外の部分の慣性モーメントは IBI_B とする。A と B が接触後に二つの回転軸の位置および力 FF は変わらないとする。また,A と B が接する点の摩擦係数 μ\mu は一定とし,それ以外の摩擦およびおもりの大きさは無視できるものとする。なお,A と B には外部からの駆動力は働かず,また rr は r0r_0 で一定とする。

図 2-1 四つのおもりを備えた回転体と摩擦接触

(1) 四つのおもりを含めた B の回転軸に対する慣性モーメントを求めよ。

(2) 時刻 tt における A および B の角速度を求めよ。

(3) 時刻 t1t_1 以降,A と B はすべりなく回転した。時刻 t1t_1 を求めよ。

次に,A と B を外周に歯車がついた回転体 A′ と回転体 B′ に置き換える。A′ と B′ の両歯車のバックラッシュの影響は無視でき,伝達効率は 100% とする。A′ のピッチ円半径は rA′r_A',回転軸に対する慣性モーメントは A と同じとする。B′ のピッチ円半径は rB′r_B' とし,質量 mm の四つのおもりがあること,および回転軸に対するおもり以外の部分の慣性モーメントは B と同じとする。一定の速度で回転していたところ,A′ には外からの力によりトルク脈動 Tcos⁡ktT\cos kt が加わる。ただし,t≥0t\ge0,TT と kk は定数とする。この時,回転軸からおもりまでの距離 rr を時間に応じて変化させることで B′ の角速度 ωB′\omega_B' を一定に保つことができた。なお,おもりの大きさは無視でき,四つのおもりは常に同心円状にあるとする。

(4) B′ のトルク脈動を求めよ。

(5) rr を求めよ。なお,t=0t=0 の時,r=r0r=r_0 とする。

II​

図 2-2 に示す閉ループ系を考える。ここで,プラント PP の伝達関数は

P(s)=1(s+a)(s−b)P(s)=\frac1{(s+a)(s-b)}

であり,a>b>0a>b>0 である。また,コントローラ CC の伝達関数は C(s)=kp>0C(s)=k_p>0(定数)である。なお,R(s),X(s)R(s),X(s) および E(s)E(s) は,それぞれ,入力,出力,偏差のラプラス変換を表す。以下の設問に答えよ。

図 2-2 比例帰還を持つ閉ループ系

(1) P(s)P(s) のゲイン ∣P(jω)∣|P(j\omega)| を求め,ゲイン線図を折れ線近似で図示せよ。ゲイン線図には低周波領域でのゲインおよび折れ点周波数を記すこと。

(2) 閉ループ系が安定となるための kpk_p の条件を導出せよ。また,a=5,b=1a=5,b=1 とした時,閉ループ系の極が −1,−3-1,-3 となる kpk_p を求めよ。

(3) (2) で求めた kpk_p を用いて,閉ループ系の単位ステップ応答 x(t)x(t) と定常状態における偏差 e(∞)e(\infty) を求めよ。

次に,図 2-3 に示す閉ループ系を構成した。なお,kik_i は定数とする。

図 2-3 積分器と内側帰還を持つ閉ループ系

(4) 入力 R(s)R(s) から出力 X(s)X(s) の伝達関数を示せ。

(5) 閉ループ系が安定となるための kp,kik_p,k_i の条件を導出せよ。

(6) 閉ループ系が安定の場合,定常状態における偏差 e(∞)e(\infty) が 0 になることを示せ。

题目描述​

I、II 均须作答,分别使用一张答题纸。

I

图 2-1 中,水平面上的转子 A 以角速度 ω0\omega_0 旋转,B 静止。t=0t=0 时,以恒力 FF 使 A 与 B 接触,B 开始转动。A 的半径为 rAr_A,关于转轴的转动惯量为 IAI_A。B 的半径为 rBr_B,四个质量均为 mm 的重物位于距轴 rr 的同心圆上;除重物外的转动惯量为 IBI_B。接触后两转轴位置与力 FF 不变。接触点摩擦系数 μ\mu 恒定,忽略其他摩擦及重物尺寸。两转子均无外部驱动力,r=r0r=r_0 为常数。

(1) 求包含四个重物在内的 B 关于转轴的转动惯量。

(2) 求时刻 tt 时 A、B 的角速度。

(3) 自 t1t_1 起,A、B 无滑动地旋转,求 t1t_1。

再将 A、B 替换为外周带齿轮的 A′、B′。忽略齿隙,传动效率为 100%。A′ 的分度圆半径为 rA′r_A',转动惯量与 A 相同;B′ 的分度圆半径为 rB′r_B',四个重物质量仍均为 mm,除重物外的转动惯量与 B 相同。系统原以恒速旋转,随后 A′ 受到外力引起的脉动转矩 Tcos⁡ktT\cos kt,其中 t≥0t\ge0,T,kT,k 为常数。通过使重物距轴距离 rr 随时间变化,将 B′ 的角速度 ωB′\omega_B' 保持恒定。忽略重物尺寸,四重物始终位于同心圆上。

(4) 求 B′ 的脉动转矩。

(5) 已知 r(0)=r0r(0)=r_0,求 rr。

II

考虑图 2-2 闭环系统。对象传递函数为 P(s)=1/[(s+a)(s−b)]P(s)=1/[(s+a)(s-b)],a>b>0a>b>0;控制器为常数 C(s)=kp>0C(s)=k_p>0。R(s),X(s),E(s)R(s),X(s),E(s) 分别为输入、输出、偏差的拉普拉斯变换。

(1) 求 ∣P(jω)∣|P(j\omega)|,用折线近似画出增益图,注明低频增益及转折频率。

(2) 推导闭环稳定的 kpk_p 条件。取 a=5,b=1a=5,b=1,求使闭环极点为 −1,−3-1,-3 的 kpk_p。

(3) 使用 (2) 求出的 kpk_p,求单位阶跃响应 x(t)x(t) 及稳态偏差 e(∞)e(\infty)。

再构成图 2-3 的闭环系统,其中 kik_i 为常数。

(4) 求输入 R(s)R(s) 到输出 X(s)X(s) 的传递函数。

(5) 推导系统稳定所需的 kp,kik_p,k_i 条件。

(6) 证明闭环稳定时,稳态偏差 e(∞)=0e(\infty)=0。

Kai​

I​

両回転軸の正方向を同じ向きに取り、A の初期回転を正とする。この規約では B は負方向に回転する。

(1)​

平行軸の定理より

J=IB+4mr2.\boxed{J=I_B+4mr^2}.

(2)​

滑っている間、摩擦力の大きさは μF\mu F。各軸回りの運動方程式は

IAω˙A=−μFrA,Jω˙B=−μFrB.I_A\dot\omega_A=-\mu Fr_A,\qquad J\dot\omega_B=-\mu Fr_B.

したがって 0≤t≤t10\le t\le t_1 では

ωA(t)=ω0−μFrAIAt,ωB(t)=−μFrBJt.\boxed{\begin{gathered} \omega_A(t)=\omega_0-\frac{\mu Fr_A}{I_A}t,\\ \omega_B(t)=-\frac{\mu Fr_B}{J}t \end{gathered}}.

(3)​

接触点の相対速度が0になる条件 rAωA+rBωB=0r_A\omega_A+r_B\omega_B=0 から

t1=rAω0μF(rA2/IA+rB2/J)=IAJrAω0μF(JrA2+IArB2).\boxed{\begin{gathered} t_1=\frac{r_A\omega_0}{\mu F(r_A^2/I_A+r_B^2/J)}\\ =\frac{I_AJr_A\omega_0}{\mu F(Jr_A^2+I_Ar_B^2)} \end{gathered}}.

t≥t1t\ge t_1 では外部トルクがなく、次の一定角速度で回転する。

ωA=IArB2ω0JrA2+IArB2,ωB=−IArArBω0JrA2+IArB2.\boxed{\begin{gathered} \omega_A=\frac{I_Ar_B^2\omega_0}{Jr_A^2+I_Ar_B^2},\\ \omega_B=-\frac{I_Ar_Ar_B\omega_0}{Jr_A^2+I_Ar_B^2} \end{gathered}}.

(4)​

歯車の拘束は rA′ωA′+rB′ωB′=0r_A'\omega_A'+r_B'\omega_B'=0。B′ の角速度一定なら A′ も一定なので、A′ の入力トルクと歯面力のトルクが釣り合う。よって

τB′(t)=−rB′rA′Tcos⁡kt.\boxed{\tau_B'(t)=-\frac{r_B'}{r_A'}T\cos kt}.

(5)​

B′ の角運動量は HB′=(IB+4mr2)ωB′H_B'=(I_B+4mr^2)\omega_B'。ωB′\omega_B' 一定より

8mωB′rr˙=τB′=−rB′rA′Tcos⁡kt.8m\omega_B'r\dot r=\tau_B' =-\frac{r_B'}{r_A'}T\cos kt.

初期条件を用いて積分すると

r(t)=r02−rB′T4mωB′rA′ksin⁡kt.\boxed{r(t)=\sqrt{r_0^2-\frac{r_B'T}{4m\omega_B'r_A'k}\sin kt}}.

半径が実数となり、重りを移動できる範囲で成立する。全周期にわたり実数とするには r02≥∣rB′T/(4mωB′rA′k)∣r_0^2\ge |r_B'T/(4m\omega_B'r_A'k)| を要する。

II​

(1)​

∣P(jω)∣=1(a2+ω2)(b2+ω2).\boxed{|P(j\omega)|=\frac1{\sqrt{(a^2+\omega^2)(b^2+\omega^2)}}}.

折点は ω=b,a\omega=b,a、低周波ゲインは −20log⁡10(ab) dB-20\log_{10}(ab)\,\mathrm{dB}。傾きは順に 0,−20,−40 dB/dec0,-20,-40\,\mathrm{dB/dec} となる。

ゲイン線図の折線近似

(2)​

XR=P1+kpP=1s2+(a−b)s+kp−ab.\begin{gathered} \frac XR=\frac P{1+k_pP}\\ =\frac1{s^2+(a-b)s+k_p-ab}. \end{gathered}

a−b>0a-b>0 なので安定条件は

kp>ab.\boxed{k_p>ab}.

a=5,b=1a=5,b=1 で特性多項式を (s+1)(s+3)=s2+4s+3(s+1)(s+3)=s^2+4s+3 と比較すると

kp=8.\boxed{k_p=8}.

(3)​

X(s)=1s(s+1)(s+3)=13s−12(s+1)+16(s+3).\begin{gathered} X(s)=\frac1{s(s+1)(s+3)}\\ =\frac1{3s}-\frac1{2(s+1)}+\frac1{6(s+3)}. \end{gathered}

したがって

x(t)=13−12e−t+16e−3t(t≥0).\boxed{x(t)=\frac13-\frac12e^{-t}+\frac16e^{-3t}\quad(t\ge0)}.

この系の偏差は e=r−kpxe=r-k_px なので

e(∞)=1−8⋅13=−53.\boxed{e(\infty)=1-8\cdot\frac13=-\frac53}.

(4)​

X=P[(ki/s)(R−X)−kpX]X=P[(k_i/s)(R-X)-k_pX] より

XR=kis3+(a−b)s2+(kp−ab)s+ki.\boxed{\frac XR=\frac{k_i}{s^3+(a-b)s^2+(k_p-ab)s+k_i}}.

(5)​

三次特性多項式のラウス表の第1列は

1,a−b,(a−b)(kp−ab)−kia−b,ki.1,\quad a-b,\quad \frac{(a-b)(k_p-ab)-k_i}{a-b},\quad k_i.

すべてが正となる条件は

kp>ab,0<ki<(a−b)(kp−ab).\boxed{k_p>ab,\qquad 0<k_i<(a-b)(k_p-ab)}.

(6)​

D(s)=s3+(a−b)s2+(kp−ab)s+kiD(s)=s^3+(a-b)s^2+(k_p-ab)s+k_i とすると

E(s)=(1−kiD(s))1s.E(s)=\left(1-\frac{k_i}{D(s)}\right)\frac1s.

安定条件の下で最終値定理を用いれば

e(∞)=lim⁡s→0(1−kiD(s))=0.\boxed{e(\infty)=\lim_{s\to0}\left(1-\frac{k_i}{D(s)}\right)=0}.

Reference​