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東京大学 工学系研究科 機械工学専攻 2016年8月実施 機械工学第2部 問題3

Author​

祭音Myyura (Based on SN's answer refined with GPT 6 Astra)

Description​

原問題(平成29年度、PDF 11–14ページ)

片持ちはりに平行に炭素鋼の弦を張った撥弦楽器を考える。はりの長さ・幅・厚さを L,w,tL,w,t、はりの中心軸と弦の距離を hh とする。固定側の土台と自由端の突起は剛体で、自重を無視する。必要に応じて工学的近似を用いてよい。

片持ちはりと弦、調律機構の構成例

まず、はりを剛体とする。

  1. 弦の直径 dd、体積密度 ρ\rho、基準振動数 ff に対する張力 TT を求める。波速は v=T/ρ0v=\sqrt{T/\rho_0}(ρ0\rho_0:線密度)。f=110 Hz,L=700 mm,d=1.0 mm,ρ=8.0 g/cm3f=110\,\mathrm{Hz},L=700\,\mathrm{mm},d=1.0\,\mathrm{mm},\rho=8.0\,\mathrm{g/cm^3} のときの TT も求める。
  2. 弦を巻き取り、振動数を精密に調整し、張力を保持できる機構を考案して理由を述べる。
  3. 20∘C20^\circ\mathrm C で無張力の長さが 700 mm700\,\mathrm{mm} の弦を 30∘C30^\circ\mathrm C にするときの伸びを求める。線膨張係数は α=1.0×10−5 K−1\alpha=1.0\times10^{-5}\,\mathrm{K^{-1}}。
  4. 20∘C20^\circ\mathrm C で 110 Hz110\,\mathrm{Hz} に調律した弦を 30∘C30^\circ\mathrm C にする。弦の Es=200 GPaE_s=200\,\mathrm{GPa}、その他の値は1と3に同じ。支持間隔は変わらないとして振動数を求める。

次に、20∘C20^\circ\mathrm C ではりを弾性体とする。

  1. 張力 TT による先端たわみを y≪Ly\ll L として、曲げ剛性を T,h,L,yT,h,L,y で表す。
  2. 5 を満たすヤング率 EE を T,h,L,y,w,tT,h,L,y,w,t で表す。
  3. 1 の張力で、はりの中心軸両端間の直線距離 AO と弦長 BC の差を求める。h=10 mm,L=700 mm,w=30 mm,t=10 mm,E=60 GPah=10\,\mathrm{mm},L=700\,\mathrm{mm},w=30\,\mathrm{mm},t=10\,\mathrm{mm},E=60\,\mathrm{GPa}。
  4. はりのたわみを減らす方法を50字以内で述べる。
  5. 磁石とコイルによる電磁誘導以外で、弦の振動を電気信号に変換する方法を50字以内で述べる。
  6. 引抜き加工の長所と短所を、それぞれ50字以内で一つずつ述べる。
  7. 炭素鋼線の引抜きダイスに適した材料を一つ挙げる。
  8. 引抜き後の表面引張残留応力を緩和する、または圧縮残留応力を与える方法を一つ挙げる。

数値解は有効数字2桁とする。

题目描述​

碳钢弦平行张设在长 LL、宽 ww、厚 tt 的悬臂梁上,距梁中性轴 hh;底座和自由端凸起均为刚体,忽略自重。先将梁视为刚体,求指定基频的弦张力、设计精密调音且保持张力的卷弦机构、求自由升温伸长及固定支持间距下升温后的基频。再考虑梁弹性,求张力与梁挠度的关系、所需杨氏模量及中性轴两端弦长 AO 与钢弦长度 BC 的差。最后回答减小挠度、非电磁感应式振动检测、拉拔加工优缺点、模具材料和残余应力处理方法。数值条件见上述各问,数值答案保留两位有效数字。

Kai​

(1)​

両端固定弦の基本波長は λ=2L\lambda=2L、線密度は ρ0=ρπd2/4\rho_0=\rho\pi d^2/4 である。したがって

f=12LTρ0,T=πρd2L2f2.f=\frac1{2L}\sqrt{\frac{T}{\rho_0}},\qquad \boxed{T=\pi\rho d^2L^2f^2}.

SI単位で代入すると T=149.012… NT=149.012\ldots\,\mathrm N より

T=1.5×102 N.\boxed{T=1.5\times10^2\,\mathrm N}.

(2)​

巻取り軸をウォーム減速機で回し、軸にねじ式クランプを設ける。減速比を大きくして微小な巻取り量を調整でき、調律後はクランプを締めて逆転を防止する。弦端は軸に固定する。

(3)​

ΔL=αLΔT=7.0×10−2 mm.\boxed{\Delta L=\alpha L\Delta T =7.0\times10^{-2}\,\mathrm{mm}}.

(4)​

断面積を A=πd2/4A=\pi d^2/4、初期張力を T0T_0 とする。支持間隔が一定なので

0=T−T0EsA+αΔT,T=T0−EsAαΔT=133.304… N.0=\frac{T-T_0}{E_sA}+\alpha\Delta T, \qquad T=T_0-E_sA\alpha\Delta T=133.304\ldots\,\mathrm N.

線密度の微小変化を無視すると

f30=f20TT0=104.0408… Hz⟹f30=1.0×102 Hz.f_{30}=f_{20}\sqrt{\frac{T}{T_0}} =104.0408\ldots\,\mathrm{Hz} \quad\Longrightarrow\quad \boxed{f_{30}=1.0\times10^2\,\mathrm{Hz}}.

(5), (6)​

微小変形とし、軸力による曲げの二次効果を無視する。はりにはほぼ一定の曲げモーメント M=ThM=Th が働く。EIy′′=ThEIy''=Th を固定端の境界条件で積分すると、先端で

y=ThL22EI.y=\frac{ThL^2}{2EI}.

よって

EI=ThL22y,I=wt312,E=6ThL2ywt3.\boxed{EI=\frac{ThL^2}{2y}},\qquad I=\frac{wt^3}{12},\qquad \boxed{E=\frac{6ThL^2}{ywt^3}}.

(7)​

中心軸の曲率半径を R=EI/(Th)R=EI/(Th)、中心角を θ=L/R\theta=L/R とする。弦は中心軸より曲率中心側に距離 hh だけ離れているので

AO=2Rsin⁡θ2,BC=2(R−h)sin⁡θ2.AO=2R\sin\frac\theta2,\qquad BC=2(R-h)\sin\frac\theta2.

したがって

AO−BC=2hsin⁡θ2≃hLR=Th2LEI.AO-BC=2h\sin\frac\theta2 \simeq\frac{hL}{R} =\frac{Th^2L}{EI}.

EI=150 N m2EI=150\,\mathrm{N\,m^2}、T=149.012… NT=149.012\ldots\,\mathrm N を代入して

AO−BC=7.0×10−2 mm.\boxed{AO-BC=7.0\times10^{-2}\,\mathrm{mm}}.

(8)​

はりの厚さを増して断面二次モーメントを大きくする。

(9)​

弦を支持する突起に圧電素子を取り付け、振動力を電圧に変換する。

(10)​

長所:切りくずを出さず、寸法精度と表面性状の良い細線を連続製造できる。

短所:加工硬化で延性が低下し、大きな減面には中間焼鈍が必要になる。

(11)​

超硬合金(WC–Co)。

(12)​

ショットピーニングにより表面に圧縮残留応力を与える。