東京大学 工学系研究科 機械工学専攻 2015年度 機械工学第1部 問題1 II
Author
祭音Myyura (Based on SN's answer refined with GPT 6 Astra)
Description
厚さ δ、面積 A の薄膜ヒーターを一定温度 T0 の熱浴に密着させる。接触熱通過率は h、ヒーターの熱拡散率は a、熱伝導率は λ。ヒーター内部の温度 T は一様で、周囲への熱損失を無視する。
- 初め T=T0 とし、時刻0から一定の発熱量率 Q を与える。熱収支式を立て、T=T0+(Q/Ah)[1−exp{−hat/(δλ)}] を示せ。
- ヒーター温度を Ts0+ΔTs0sinωt とし、その面に十分細長い棒を完全熱接触させる。棒は側面断熱、熱拡散率 as、遠端温度 Ts0 で、ヒーター温度への影響は無視する。接触面を x=0 とし、熱伝導方程式と境界条件を示せ。周期応答 Ts=Ts0+menxsin(ωt+px) の m,n,p を求めよ。
- 間隔 Δx の2点で測った位相差 Δϕ、または温度振幅比 rs を用い、as を求めよ。
- ヒーター温度を正弦波状に制御するための角周波数の条件を δ,h,a,λ で示し、理由を説明せよ。
题目描述
薄膜加热器与恒温热浴接触,已知厚度、接触传热系数、热扩散率和导热系数。建立恒功率加热的集中热容方程并求温度响应。再把加热器温度周期性变化施加于侧面绝热的半无限长细棒,求温度波的衰减与相位,利用两点相位差或振幅比反求热扩散率,并讨论加热器跟随温度调制所需的频率条件。
Kai
(1)
体積熱容量は λ/a なので
aλAδdtdT=Q−hA(T−T0),T(0)=T0.
時定数 τ=δλ/(ha) を用いると
T=T0+AhQ(1−e−t/τ).
(2)
棒の微小区間の熱収支とフーリエの法則より
∂t∂Ts=as∂x2∂2Ts,Ts(0,t)=Ts0+ΔTs0sinωt,Ts(∞,t)=Ts0.
与式を代入すると n2=p2、2asnp=ω。遠方で減衰する条件 n<0 より、定常周期応答は
m=ΔTs0,n=p=−2asω,
Ts=Ts0+ΔTs0e−kxsin(ωt−kx),k=2asω.
(3)
上流側振幅を下流側振幅で割った比を rs とすると
Δϕ=kΔx,lnrs=kΔx.
したがって
as=2(Δϕ)2ω(Δx)2=2(lnrs)2ω(Δx)2.
(4)
発熱量の変調に温度を十分追従させる条件は、熱応答時間が変調時間より十分短いこと、すなわち
ωτ=haωδλ≪1.
このとき T−T0≃Q(t)/(hA) で、振幅の減衰と位相遅れが小さい。薄膜内部の温度一様性にも ωδ2/a≪1 を要する。
なお、線形な集中熱容量モデルでは、任意の ω でも過渡項の消滅後の正弦波入力に対する応答は正弦波であり、その振幅比は 1/1+(ωτ)2、位相遅れは tan−1(ωτ) である。
Reference