東京大学 工学系研究科 機械工学専攻 2014年度 機械工学第2部 問題3
Author
祭音Myyura (co-authored with GPT 6 Astra)
Description
I、II、III のすべてに答えよ。
システムの故障を、原因事象を階層的に結ぶ故障木で表す。AND ゲートは入力事象が両方生じた場合、OR ゲートはいずれかが生じた場合に出力事象が生じることを表す。分解する事象を四角、分解しない基本事象を丸で表し、最上位の事象を頂上事象と呼ぶ。
(1) 事象 Eh の発生確率を P(Eh) とする。AND ゲートについて P(E1)=P(E2)P(E3) とする。OR ゲートでは P(E2),P(E3)≪1 のとき P(E1)≃P(E2)+P(E3) と近似できることを示せ。
システム A は、電源・スイッチ・モータを直列につないだ回路により回転体を駆動する。故障木 A は、頂上事象 E1「モータが回らない」が E2「モータ故障」と E3「回路に電流が流れない」の OR、E3 が E4「電源故障」と E5「スイッチ故障」の OR である。E2,E4,E5 は基本事象である。
(2) システム A にもう一組の電源2・スイッチ2の直列系統を加え、冗長化によって故障しにくくしたシステム B を図示せよ。また故障木 B を図示せよ。新たな事象には適宜 Ei の記号を付けよ。
(3) 論理和を ∨、論理積を ∧ とする。例えば EJ=EK∧(EM∨EN) は、分配律によって EJ=(EK∧EM)∨(EK∧EN) と書ける。同様に故障木 A、B の頂上事象を基本事象の積和標準形で表せ。基本事象の確率が1より十分小さいとき、B の故障確率が A より小さいと推定できる理由を述べよ。次の分配律を用いてよい。
(X∨Y)∧Z=(X∧Z)∨(Y∧Z),(X∧Y)∨Z=(X∨Z)∧(Y∨Z).
(4) すべての基本事象の確率が 1.0×10−6 のとき、(1) の近似を用いて A、B の頂上事象の確率を求めよ。
初期高さ h0、初期半径 r0 の円柱を平板工具で圧縮する据込み加工を考える。円柱は軸対称に変形し、側面のたる状変形を無視する。塑性変形が弾性変形より十分大きいので、応力–ひずみ関係は弾性変形を無視した剛完全塑性体で近似し、降伏応力を σY とする。
高さ h、半径 a になった瞬間を考え、中心からの半径座標を r、軸方向座標を z とする。軸方向応力 σzz は z によらず一様。工具との摩擦係数は 0≤μ≤1、摩擦力は中心向きで、微小扇形要素のつり合いから次式が与えられる。
drdσzz=−h2μσzz.
(1) 上式を積分し、積分定数 C を含む形で σzz を表せ。
(2) 降伏条件 σrr−σzz=σY と自由側面の境界条件を用いて C と σzz(r) を求めよ。
(3) r を横軸として σzz の分布を図示せよ。
(4) 半径 a が同じとき、高さ h、摩擦係数 μ の大小が工具の圧力に及ぼす影響を50字以内で述べよ。
III
自動車のタイヤと車軸を結び、駆動力、車重、走行時の動的な力を伝えるホイールを考える。
(1) ホイールが備えるべき条件を3項目以上、箇条書きで挙げよ。
(2) 燃費の観点から好ましいホイールの特徴を1項目挙げ、理由を含めて50字以内で述べよ。
(3) 円柱状アルミニウム素材から、(a) 切削、(b) 鋳造、(c) 熱間鍛造でホイールを製造する。それぞれの利点と欠点を、合わせて100字程度で述べよ。
题目描述
回答 I、II、III 的全部问题。
I:用故障树分析系统。AND 门表示两个原因事件同时发生,OR 门表示至少一个发生;可继续分解的事件画矩形,基本事件画圆,最上层称顶事件。
(1) 记事件概率为 P(Eh),AND 门满足 P(E1)=P(E2)P(E3)。证明当 P(E2),P(E3)≪1 时,OR 门可近似为 P(E1)≃P(E2)+P(E3)。
系统 A 用电源、开关、电机串联回路驱动转子。顶事件 E1“电机不转”是 E2“电机故障”与 E3“回路无电流”的 OR;E3 是 E4“电源故障”与 E5“开关故障”的 OR。E2,E4,E5 为基本事件。
(2) 追加一组电源2与开关2组成的串联支路,画出通过冗余提高可靠性的系统 B 及其故障树。给新事件分配符号。
(3) 用基本事件的逻辑与、或写出 A、B 顶事件的积之和形式。可使用布尔代数两条分配律,例如 EK∧(EM∨EN)=(EK∧EM)∨(EK∧EN)。说明当基本事件概率很小时,B 为什么比 A 更可靠。
(4) 所有基本事件概率均为 10−6,利用 (1) 近似计算两系统顶事件概率。
II:用平板工具压缩初始高度 h0、半径 r0 的圆柱,作轴对称镦粗。忽略侧面鼓肚及弹性变形,使用屈服应力为 σY 的刚理想塑性模型。考察高度为 h、半径为 a 的瞬间,r 为径向坐标,z 为轴向坐标。σzz 沿 z 均匀,摩擦系数 0≤μ≤1,工具摩擦力指向中心,给定
drdσzz=−h2μσzz.
(1) 积分并保留常数 C;(2) 用自由侧面条件与 σrr−σzz=σY 求 C 和应力分布;(3) 以 r 为横轴绘图;(4) 半径相同时,用50字以内日文说明高度与摩擦系数对工具压力的影响。
III:汽车轮毂连接轮胎和车轴,传递驱动力并承受车重及动态载荷。(1) 列出至少3项要求;(2) 从油耗角度举出一项理想特征,连同理由用50字以内日文说明;(3) 从圆柱铝材以切削、铸造、热锻三种方法制轮毂,用合计约100字日文比较各自优缺点。
Kai
(1) 基本事象の独立性を仮定すると
P(E2∪E3)=P(E2)+P(E3)−P(E2)P(E3)≃P(E2)+P(E3).
積の項は二次の微小量である。
(2) 電源–スイッチの支路を二系統並列にし、どちらかが健全ならモータに給電できるようにする。E6,E7 を各支路の給電不能、E8,E9 を電源2・スイッチ2の故障とする。

(3)
E1(A)=E2∨E4∨E5,
E1(B)=E2∨(E4∧E8)∨(E4∧E9)∨(E5∧E8)∨(E5∧E9).
A では電源またはスイッチの一故障で給電不能となるが、B では両支路の故障が必要である。独立で低確率の基本事象なら、電源系の故障確率が一次から二次に小さくなる。
(4) ε=10−6 とし、OR を和で近似して
PA≃3ε=3.0×10−6,PB≃ε+(2ε)2=1.000004×10−6.
(1)・(2) 変数分離して σzz=Ce−2μr/h。σrr(a)=0 と降伏条件より σzz(a)=−σY なので
C=−σYe2μa/h,σzz(r)=−σYexp[h2μ(a−r)].
(3) 中心で −σYe2μa/h、外周で −σY となる。μ>0 では外周へ向かって増加し、圧縮応力の絶対値は減少する。μ=0 では一様である。

(4) 高さが小さく摩擦係数が大きいほど、中心部の圧縮応力が増し、工具に必要な圧力が高くなる。
III
(1)
- 車重、駆動・制動トルク及び横力に耐える強度。
- 繰返し荷重に対する疲労強度と、衝撃に対する靱性。
- 過大に変形しない剛性。
- 振れ・偏心が小さい寸法精度と良好な回転バランス。
- 軽量性、耐食性及びタイヤを保持する気密性。
(2) 軽量なホイール。並進・回転慣性が減り、加速に必要なエネルギーを抑えられるため。
(3) 切削は精度が高いが材料損失と加工費が大きい。鋳造は複雑形状を安価に量産できるが鋳巣などが生じやすい。熱間鍛造は緻密で高強度・軽量化に適するが、金型・設備費が高く形状に制約がある。
Reference