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東京大学 工学系研究科 2025年8月実施 数学 第6問

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GPT-5.6 Sol

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AA に赤玉が RR 個、緑玉が GG 個入っている。ここから同時に nn 個を取り出し、その中の赤玉の個数を確率変数 XX とする。ただし

n1,Rn,Gnn\ge1,\qquad R\ge n,\qquad G\ge n

とする。

  1. n=2,R=3,G=6n=2,R=3,G=6 のとき、XX の期待値と分散を求めよ。
  2. Pr(X=k)\Pr(X=k)R,G,n,kR,G,n,k で表せ。
  3. Entropy を H(X)=x=0nPr(X=x)logPr(X=x)H(X)=-\sum_{x=0}^{n}\Pr(X=x)\log\Pr(X=x) とする。n=2,R+G=7n=2,R+G=7 のとき、H(X)H(X) を最大にする RR と最大値を求めよ。
  4. 取り出した赤玉を白く塗って壺 BB に、取り出した緑玉を白く塗って壺 CC に入れる。壺 AA に残った赤玉は BB に、緑玉は CC に移す。その後、BB から XX 個、CC から nXn-X 個を取り出し、すべて白玉なら Y=1Y=1、そうでなければ Y=0Y=0 とする。Pr(X=kY=1)\Pr(X=k\mid Y=1)Pr(X=kY=0)\Pr(X=k\mid Y=0) を求めよ。

Kai

I

XX は母集団サイズ R+GR+G、成功数 RR、標本サイズ nn の超幾何分布に従う。したがって、

E[X]=nRR+G,\mathbb E[X]=n\frac{R}{R+G}, Var(X)=nRR+GGR+GR+GnR+G1.\operatorname{Var}(X) =n\frac{R}{R+G}\frac{G}{R+G} \frac{R+G-n}{R+G-1}.

n=2,R=3,G=6n=2,R=3,G=6 を代入すると、

E[X]=23,Var(X)=718\boxed{\mathbb E[X]=\frac23,\qquad \operatorname{Var}(X)=\frac7{18}}

となる。

II

RR 個の赤玉から kk 個、GG 個の緑玉から nkn-k 個を選ぶので、

Pr(X=k)=(Rk)(Gnk)(R+Gn)(0kn)\boxed{ \Pr(X=k)= \frac{\binom Rk\binom G{n-k}}{\binom{R+G}{n}} }\qquad(0\le k\le n)

である。

III

R+G=7R+G=7 かつ R,G2R,G\ge2 より、R=2,3,4,5R=2,3,4,5 のみを調べればよい。確率分布は次の通りである。

RR(Pr(X=0),Pr(X=1),Pr(X=2))(\Pr(X=0),\Pr(X=1),\Pr(X=2))H(X)H(X)
22(10/21,10/21,1/21)(10/21,10/21,1/21)log212021log10\log21-\dfrac{20}{21}\log10
33(2/7,4/7,1/7)(2/7,4/7,1/7)log7107log2\log7-\dfrac{10}{7}\log2
44(1/7,4/7,2/7)(1/7,4/7,2/7)log7107log2\log7-\dfrac{10}{7}\log2
55(1/21,10/21,10/21)(1/21,10/21,10/21)log212021log10\log21-\dfrac{20}{21}\log10

数値的には中央の二つが約 0.955700.95570、両端の二つが約 0.851580.85158 である。したがって、

R=3,4\boxed{R=3,4}

のとき最大となり、その値は

Hmax=log7107log2\boxed{H_{\max}=\log7-\frac{10}{7}\log2}

である。

IV.1

X=kX=k が与えられたとき、壺 BB には白玉 kk 個と赤玉 RkR-k 個があり、そこから kk 個を取る。また壺 CC には白玉 nkn-k 個と緑玉 G(nk)G-(n-k) 個があり、そこから nkn-k 個を取る。よって、

Pr(Y=1X=k)=1(Rk)(Gnk).\Pr(Y=1\mid X=k) =\frac1{\binom Rk\binom G{n-k}}.

II の確率と掛けると、

Pr(X=k,Y=1)=1(R+Gn),\Pr(X=k,Y=1) =\frac1{\binom{R+G}{n}},

これは kk に依存しない。k=0,1,,nk=0,1,\ldots,n を足し合わせると、

Pr(Y=1)=n+1(R+Gn).\Pr(Y=1)=\frac{n+1}{\binom{R+G}{n}}.

したがって、

Pr(X=kY=1)=1n+1\boxed{\Pr(X=k\mid Y=1)=\frac1{n+1}}

である。条件 Y=1Y=1 のもとでは XX0,1,,n0,1,\ldots,n 上の一様分布になる。

IV.2

Pr(X=k,Y=0)=Pr(X=k)Pr(X=k,Y=1)=(Rk)(Gnk)1(R+Gn),\begin{aligned} \Pr(X=k,Y=0) &=\Pr(X=k)-\Pr(X=k,Y=1)\\ &=\frac{\binom Rk\binom G{n-k}-1}{\binom{R+G}{n}}, \end{aligned}

また、

Pr(Y=0)=1n+1(R+Gn)=(R+Gn)(n+1)(R+Gn).\Pr(Y=0)=1-\frac{n+1}{\binom{R+G}{n}} =\frac{\binom{R+G}{n}-(n+1)}{\binom{R+G}{n}}.

ゆえに、

Pr(X=kY=0)=(Rk)(Gnk)1(R+Gn)(n+1)\boxed{ \Pr(X=k\mid Y=0) =\frac{\binom Rk\binom G{n-k}-1} {\binom{R+G}{n}-(n+1)} }

となる。

Reference