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東京大学 工学系研究科 2023年8月実施 物理学 第1問

Author

祭音Myyura (co-authored with GPT 6 Astra)

Description

一様な密度をもつ質量 MM、半径 RR の厚みが無視できる円板が、角度 3030^\circ の斜面に置かれている。円周側面の点 P に糸をつなぎ、その反対側を、斜面から距離 2R2R の位置に固定されたバネ定数 KK のバネにつなぐ。バネと円板は接触しない。円板は紙面内で運動し、その中心は斜面と平行に移動する。空気抵抗、糸とバネの質量を無視し、重力加速度を gg とする。

斜面を下る向きに xx 軸を取り、円板の中心位置を xx とする。バネが自然長で、糸が巻き付かず、点 P と円板中心を結ぶ直線が斜面に垂直になる位置を x=0x=0 とする。円板は斜面上を滑らずに転がり、糸を巻き付けながら自転する。

円板、糸、バネと障害物の配置

I

円板の中心軸まわりの慣性モーメントを導出せよ。

II

原点から円板を準静的に回転させながら斜面に沿って下ろし、釣り合いの位置で止める。その xx 座標 x0x_0 を求めよ。

III

円板を原点に戻し、t=0t=0 に静止状態から運動を開始させる。

  1. 円板中心の位置 xx と時刻 tt の関係を表す微分方程式を求めよ。
  2. 微分方程式を解き、xxtt の関数として図示せよ。
  3. 斜面と円板の間の静止摩擦係数を μ\mu とする。滑りが生じないために μ\mu が満たすべき条件を求めよ。

IV

III の運動を始める前に、円板が x=x0x=x_0 に達したとき接触する障害物を斜面に固定する。障害物の尖った先端は斜面から距離 hh にある。円板と先端との間に滑りは生じず、接触時には先端まわりの角運動量が保存される。

円板を原点に置き、静止状態から運動させる。障害物との接触後に円板が斜面から離れるために、hh が満たすべき条件を求めよ。

题目描述

质量为 MM、半径为 RR、厚度可忽略的均匀圆盘放在倾角 3030^\circ 的斜面上。圆周上的点 P 连接轻绳,绳的另一端连接弹簧常数为 KK 的弹簧;弹簧的固定位置距斜面 2R2R,且弹簧不接触圆盘。圆盘只在图示平面内运动,圆心轨迹平行于斜面。忽略空气阻力以及绳和弹簧的质量,重力加速度为 gg

沿斜面向下取 xx 轴,以圆心位置为 xx。弹簧处于自然长度、绳尚未绕上圆盘且 P 与圆心的连线垂直斜面时,定义 x=0x=0。此后圆盘无滑动滚动,并把绳绕在圆周上。

I. 推导圆盘绕中心轴的转动惯量。

II. 从原点准静态地转动圆盘使其沿斜面下降,在平衡位置停止。求该位置 x0x_0

III. 把圆盘放回原点,于 t=0t=0 从静止释放。

  1. 求圆心位置 xx 关于时间 tt 的微分方程。
  2. 解方程,并画出 x(t)x(t)
  3. 设圆盘与斜面的静摩擦系数为 μ\mu,求全过程不发生滑动的条件。

IV. 预先在斜面上固定障碍物,使圆盘在 x=x0x=x_0 时接触距斜面 hh 的尖端。圆盘与尖端接触处不滑动,碰撞时关于尖端的角动量守恒。仍从原点静止释放圆盘,求碰撞后圆盘脱离斜面所需的 hh 的条件。

Kai

I

面密度は M/(πR2)M/(\pi R^2) であるから、

I=0Rr2MπR22πrdr=12MR2.\boxed{I=\int_0^R r^2\frac{M}{\pi R^2}\,2\pi r\,dr=\frac12MR^2}.

II

滑りなし条件より回転角は x/Rx/R、糸の巻き取り長さは xx となる。したがってバネの伸びは 2x2x、張力は T=2KxT=2Kx である。位置エネルギーは

U(x)=12K(2x)2Mgxsin30=2Kx2Mg2x.U(x)=\frac12K(2x)^2-Mgx\sin30^\circ =2Kx^2-\frac{Mg}{2}x.

U(x0)=0U'(x_0)=0 より

x0=Mg8K.\boxed{x_0=\frac{Mg}{8K}}.

III

III.1

運動エネルギーは 12Mx˙2+12I(x˙/R)2=34Mx˙2\frac12M\dot x^2+\frac12I(\dot x/R)^2=\frac34M\dot x^2 なので、

32Mx¨=Mg24Kx,x¨+8K3Mx=g3.\boxed{\frac32M\ddot x=\frac{Mg}{2}-4Kx}, \qquad \boxed{\ddot x+\frac{8K}{3M}x=\frac g3}.

III.2

Ω=8K/(3M)\Omega=\sqrt{8K/(3M)} と置く。x(0)=x˙(0)=0x(0)=\dot x(0)=0 より

x(t)=x0(1cosΩt).\boxed{x(t)=x_0(1-\cos\Omega t)}.

x0x_0 を中心に振幅 x0x_0、周期 τ=2π/Ω\tau=2\pi/\Omega で振動する。

円板中心の位置と時刻の関係

III.3

斜面上向きの摩擦力を ff とすると、並進・回転の運動方程式は

Mx¨=Mg22Kxf,12Mx¨=f2Kx.M\ddot x=\frac{Mg}{2}-2Kx-f, \qquad \frac12M\ddot x=f-2Kx.

したがって

f=Mg6+2Kx3,N=Mgcos30=32Mg.f=\frac{Mg}{6}+\frac{2Kx}{3}, \qquad N=Mg\cos30^\circ=\frac{\sqrt3}{2}Mg.

0x2x00\le x\le2x_0maxf=Mg/3\max|f|=Mg/3 である。よって

μ233.\boxed{\mu\ge\frac{2}{3\sqrt3}}.

IV

衝突直前の速さを vv とすると、x=x0x=x_0

v=Ωx0=gM24K.v=\Omega x_0=g\sqrt{\frac{M}{24K}}.

障害物先端を Q、Q から円板中心までの斜面方向の距離を s=2Rhh2s=\sqrt{2Rh-h^2} とする。衝突後の角速度 ω\omega は衝突前の回転方向を正に取る。Q まわりの角運動量保存より

IvR+Mv(Rh)=(I+MR2)ω,ω=v(3R2h)3R2.I\frac vR+Mv(R-h)=(I+MR^2)\omega, \qquad \omega=\frac{v(3R-2h)}{3R^2}.

Q で滑らないので、中心の斜面から離れる向きの速度は

v=ωs=v(3R2h)3R22Rhh2.v_\perp=\omega s =\frac{v(3R-2h)}{3R^2}\sqrt{2Rh-h^2}.

接触可能な 0<h<2R0<h<2R の範囲で v>0v_\perp>0 となる条件は

0<h<32R.\boxed{0<h<\frac32R}.