東京大学 工学系研究科 2022年8月実施 数学 第2問
Author
Miyake
Description
2023年度大学院入学試験問題 数学
Kai
a=1 のとき
A=210131012
であり、A の固有値を λ とすると、
0∴ λ=det2−λ1013−λ1012−λ=−(λ−1)(λ−2)(λ−4)=1,2,4
である。よって、
D=100020004
である(固有値の並べ方の不定性はある)。
II.
A は実対称行列なので、実直交行列 P があって、
A=PDP−1, P−1=PT
が成り立つ。そこで、非零三次元実ベクトル x に対して
y1y2y3=P−1x
とおくと、 y1,y2,y3 は実数であり、
y12+y22+y32=(P−1x)T(P−1x)=xTPP−1x=xTx>0
なので y1,y2,y3 の少なくとも1つは 0 ではなく、したがって、
xTAx=xTPDP−1x=(P−1x)TD(P−1x)=y12+2y22+4y32>0
が言える。
III.
A=21013a0a2
の固有値を λ とすると、
0∴ λ=det2−λ1013−λa0a2−λ=−(λ−2)(λ2−5λ−a2+5)=2,25±4a2+5
である。求める条件は、これらがすべて正であることであり、
25−4a2+5>0∴ −5<a<5
である。
IV.
x=x1x2x3
とすると、
∂x1∂f(x)∂x2∂f(x)∂x3∂f(x)=(100)21013a0a2x1x2x3+(x1x2x3)21013a0a2100−(a0−1)100=4x1+2x2−a,=2x1+6x2+2ax3,=2ax2+4x3+1
である。よって、 f(x) が最小になるのは、x1,x2,x3 が
4x1+2x2−a∴ x1=0, 2x1+6x2+2ax3=0, 2ax2+4x3+1=0=4a, x2=0, x3=−41
のときであり、したがって、 f(x) の最小値は
f4a0−41=−8a2+1
である。