東京大学 工学系研究科 2021年8月実施 数学1
Author
Miyake
Description
2022年度大学院入学試験問題数学 1
Kai
与えられた楕円の方程式を x で微分して、
a22x+b22ydxdy=0
∴ dxdy=−a2yb2x
なので、楕円上の点 (X,Y) における接線の方程式は、
y−Y=−a2Yb2X(x−X)
である。
上で求めた接線とx,y軸との交点をそれぞれ (p,0),(0,q) とすると、
pq=X+b2Xa2Y2=Xa2=Y+a2Yb2X2=Yb2
であり、この2点を結ぶ線分の長さを d とすると、
d2=p2+q2=X2a4+Y2b4
である。
この d2 を最小にする (X,Y) を求めるために、
ラグランジュの未定乗数 λ を導入して、関数
L(X,Y)=X2a4+Y2b4−λ(a2X2+b2Y2)
を最小化する。
00=∂X∂L=−X32a4−a22λX=−a2X32(a6+λX4)=∂Y∂L=−Y32b4−b22λY=−b2Y32(b6+λY4)
より、
X4∴ X2=−λa6, Y4=−λb6=−λa3, Y2=−λb3
となるので、これらを楕円の方程式に代入して整理すると、
λ=−(a+b)2
したがって、
X2=a+ba3, Y2=a+bb3
であり、このとき、
d2=(a+b)2
である。
まとめると、線分の長さが最小になるのは、接点の座標が
(a+ba3,a+bb3)
のときであり、このとき、線分の長さは a+b である。
II.
L[f′(t)]L[f′′(t)]=∫0∞e−stf′(t)dt=[e−stf(t)]0∞+s∫0∞e−stf(t)dt=−f(0)+sL[f(t)]=∫0∞e−stf′′(t)dt=[e−stf′(t)]0∞+s∫0∞e−stf′(t)dt=−f′(0)−sf(0)+s2L[f(t)]
L[g(t)]L[h(t)]=∫0∞e−(s+a)tcos(ωt)dt=ω1[e−(s+a)tsin(ωt)]0∞+ωs+a∫0∞e−(s+a)tsin(ωt)dt=ωs+aL[h(t)]=∫0∞e−(s+a)tsin(ωt)dt=−ω1[e−(s+a)tcos(ωt)]0∞−ωs+a∫0∞e−(s+a)tcos(ωt)dt=ω1−ωs+aL[g(t)]
より、
L[g(t)]L[h(t)]=(s+a)2+ω2s+a=(s+a)2+ω2ω
与えられた微分方程式をラプラス変換して、上の 1. で得た式を使うと、
(−f′(0)−sf(0)+s2L[f(t)])+6(−f(0)+sL[f(t)])+13L[f(t)]=0
∴ −f′(0)−(s+6)f(0)+(s2+6s+13)L[f(t)]=0
さらに、初期値 f(0)=5,f′(0)=−11 を代入して整理すると、
(s2+6s+13)L[f(t)]=5s+19
∴ L[f(t)]=s2+6s+135s+19=2⋅(s+3)2+222+5⋅(s+3)2+22s+3
となる。これは、上の 2. で a=3,ω=2 の場合に相当するので、
f(t)=2e−3tsin(2t)+5e−3tcos(2t)=e−3t(2sin(2t)+5cos(2t))
がわかる。