東京大学 工学系研究科 2020年8月実施 数学2
Author
Miyake, 祭音Myyura
Description
公式原題
A=0−3030−4040
について、(1) 全固有値、(2) A3+aA2+bA+cI=O の係数、(3) A2n+1(n≥0 は整数)、(4) exp(tA)=pA2+qA+rI の実数表示の係数を求める。t∈R。
II.
二状態 A、B の離散時間系で、AからBへの遷移確率を α、BからAを β とし、0<α<1、0<β<1 とする。
- P(n)=(PA(n),PB(n))T に対し P(n+1)=MP(n) の M を求める。
- M の全固有値と対応する固有ベクトルを求める。
- n→∞ の各状態の確率を求める。
- RA(n)=PA(n)−limk→∞PA(k) とおき、RA(n+1) を RA(n) で表す。
III.
m≥3 とし、a1,…,am は一次独立とする。循環的な和 a1+a2,…,am+a1 が一次独立となる m の条件を求める。
题目描述
-
对
A=0−3030−4040,
求特征值;用凯莱—哈密顿定理确定满足 A3+aA2+bA+cI=0 的系数;对整数 n≥0 求 A2n+1;并把矩阵指数写成 exp(tA)=pA2+qA+rI 的形式,求 p,q,r。
-
对状态 A,B 间以概率 α,β 转移的二状态过程,写出概率向量的转移矩阵
M=(1−ααβ1−β),
求其特征值、特征向量和长期稳态概率;再令
RA(n)=PA(n)−PA(∞),推导 RA(n+1) 与 RA(n) 的关系。参数满足 0<α<1,0<β<1。
-
设 m≥3,已知 a1,…,am 线性无关,判断循环相邻和
a1+a2,a2+a3,…, am+a1
是否线性无关,并按 m 的奇偶性给出结论。
Kai
A の固有値を λ とすると、
0∴ λ=det−λ−303−λ−404−λ=−λ(λ2+25)=0,5i,−5i
を得る。
ケーリー-ハミルトンの定理より、A3+25A=0 が成り立つ。
つまり、 a=0,b=25,c=0 である。
A3A5=−25A,=−25A3=(−25)2A,⋯
から、
A2n+1=(−25)nA=(−1)n52nA
がわかる。
上の 3. から、A2n+2=(−1)n52nA2もわかる。
そこで、
exp(tA)=k=0∑∞k!tkAk=I+n=0∑∞(2n+1)!t2n+1A2n+1+n=0∑∞(2n+2)!t2n+2A2n+2=I+An=0∑∞(2n+1)!(−1)n52nt2n+1+A2n=0∑∞(2n+2)!(−1)n52nt2n+2=I+A51n=0∑∞(2n+1)!(−1)n(5t)2n+1−A2251n=1∑∞(2n)!(−1)n(5t)2n=I+5sin(5t)A−25cos(5t)−1A2
と計算できるので、
p=251−cos(5t), q=5sin(5t), r=1
がわかる。
II.
PA(n+1)PB(n+1)=PA(n)(1−α)+PB(n)β=PA(n)α+PB(n)(1−β)
なので、
M=(1−ααβ1−β)
である。
M の固有値は 1,1−α−β であり、それぞれに対応する固有ベクトルは、例えば、
(βα), (1−1)
である。
題意の 0<α,β<1 より ∣1−α−β∣<1 である。したがって固有値 1 以外の成分は減衰して、A,Bである確率は一定値に収束する。それは M の固有ベクトルであり、確率は負にならないことを考慮して、
k→∞limPA(k)=α+ββ, k→∞limPB(k)=α+βα
であることがわかる。
PA(∞)=k→∞limPA(k)=α+ββ
と書くことにする。
RA(n+1)RA(n)=PA(n+1)−PA(∞)=PA(n)(1−α)+PB(n)β−PA(∞)=PA(n)(1−α)+(1−PA(n))β−PA(∞)=(1−α−β)PA(n)+β−PA(∞)=PA(n)−PA(∞)
であるから、 PA(n) を消去して、
RA(n+1)=(1−α−β)(RA(n)+PA(∞))+β−PA(∞)=(1−α−β)RA(n)
を得る。
III.
c1(a1+a2)+c2(a2+a3)+⋯+cm(am+a1)=0
が成り立つとしたとき c1=c2=⋯=cm=0
が導かれるかを検討する。
上の式を整理すると、
(c1+cm)a1+(c1+c2)a2+(c2+c3)a3+⋯+(cm−1+cm)am=0
となり、
a1,a2,⋯,am
が1次独立であることから、
c1+cm=c1+c2=c2+c3=⋯=cm−1+cm=0
よって、
c2c3cm=c4=⋯=−c1,=c5=⋯=c1,=−c1
を得る。したがって、 m が奇数のときは
c1=c2=⋯=cm=0 が導かれるので
a1+a2,a2+a3,⋯,am+a1
は1次独立となる。
m が偶数のときは c1=1 として非零解が得られるので、1次従属である。