東京大学 工学系研究科 2014年8月実施 数学 第3問
Author
祭音Myyura (co-authored with GPT 6 Astra)
Description
複素関数 g の実軸の上下からの境界値を
g±(x)=ε↓0limg(x±iε).
と定義する。φ は [−1,1] 上で連続とし、f を次式で定義する。
f(z)=2πi1∫−11t−zφ(t)dt.
I. −1<x<1 において f+(x)−f−(x)=φ(x) を示せ。
II. X(z)=z2−1 の分枝切断線を [−1,1] とする。次の関係を示せ。
X−(x)X+(x)={−1,1,∣x∣<1,∣x∣>1.
III. φ(x)=X+(x) のとき f(z) を求めよ。
题目描述
对复函数 g 定义实轴上下侧的边界值
g±(x)=ε↓0limg(x±iε).
设 φ 在 [−1,1] 上连续,令
f(z)=2πi1∫−11t−zφ(t)dt.
I. 对 −1<x<1,证明 f+(x)−f−(x)=φ(x)。
II. 设 X(z)=z2−1 的割线为 [−1,1],证明
X−(x)X+(x)={−1,1,∣x∣<1,∣x∣>1.
III. 当 φ(x)=X+(x) 时求 f(z)。
Kai
ε>0 に対して直接差を取ると、
f(x+iε)−f(x−iε)=π1∫−11(t−x)2+ε2εφ(t)dt.
t=x+εu とおけば、
π1∫(−1−x)/ε(1−x)/ε1+u2φ(x+εu)du⟶πφ(x)∫−∞∞1+u2du=φ(x).
φ の有界性と連続性より支配収束定理を適用できる。したがって、上下の境界値が存在する場合、
f+(x)−f−(x)=φ(x).
まず X(z)/z→1 を満たす分枝を取る。その境界値は
X±(x)=⎩⎨⎧x2−1,±i1−x2,−x2−1,x>1,−1<x<1,x<−1.
よって比は切断線上で −1、切断線外で 1 となる。全体の符号を変えても比は変わらない。
III
X(z)/z→1 の分枝を用いる。X0(z)=X(z)−z とおくと X0(z)=O(z−1) であり、
X0+(x)−X0−(x)=2X+(x).
X0 に対して切断線の周囲でコーシーの積分公式を用いる。大円上の積分は半径を無限大にすると消えるので、
X(z)−z=2πi1∫−11t−z2X+(t)dt=2f(z).
したがって
f(z)=2z2−1−z,X(z)/z→1.
一般に X(z)/z→σ∈{1,−1} を満たす分枝では、f(z)=(X(z)−σz)/2 である。