東京大学 工学系研究科 応用化学専攻 2025年度(2024年実施) 第1問(物理化学)
Author
祭音Myyura (Based on ソニア's answer refined with GPT 6 Astra)
Description
ベンゼン B とトルエン T の気液平衡を考える。定温定圧下での混合 Gibbs 自由エネルギーは
ΔmixG=nRT(xBlnpB∗pB+xTlnpT∗pT)
で与えられる。n は全物質量、xB,xT は液相のモル分率、pB,pT は蒸気分圧、pB∗,pT∗ は純液体の蒸気圧であり、Raoult の法則 pB=pB∗xB, pT=pT∗xT が成り立つ。
- dG=Vdp−SdT より、(∂G/∂T)p,n,xB,xT=(a) である。xB,xT,n,R を用いて ΔmixS=(b) と表し、ΔmixH=(c) を求めよ。
- 40 ℃でベンゼン:トルエンのモル比が1:4のとき、pB=4.8 kPa、pT=6.4 kPa である。同温度で二つの分圧が等しくなる液相のモル比を求めよ。
- 40 ℃のベンゼン–トルエン混合物では全組成で Raoult の法則が成り立つが、ベンゼン–酢酸では成り立たない。前者がこの法則に従う理由を、分子構造と分子間相互作用の観点から説明せよ。
逐次一次反応
Ak1Bk2C
を考える。A は出発物質、B は中間体、C は最終生成物であり、t=0 で [A]=[A]0,[B]=[C]=0 とする。
- 次の B の生成速度式を導け。
dtd[B]=k1[A]0e−k1t−k2[B].
- 定常状態近似(k1≪k2)のもとで C の速度式を解き、[C]=(1−e−k1t)[A]0 を導け。
- k1>k2 で B が極大濃度を持つ場合を考える。厳密解は
[B]=k2−k1k1(e−k1t−e−k2t)[A]0
であり、図1.1の太実線のように変化する。(i) 極大となる時刻 tmax を k1,k2 で表せ。(ii) k1 を固定して k2 を増加させたとき(k1>k2 を保つ)、変化後の曲線を図の (a)~(d) から選び、理由を述べよ。

题目描述
I. 苯与甲苯在恒温恒压下混合,吉布斯能和分压满足题给公式及拉乌尔定律。①由 dG=Vdp−SdT 求温度偏导、混合熵及混合焓;②40 ℃时液相摩尔比1∶4对应分压4.8、6.4 kPa,求两分压相等时的液相比例;③从结构和分子间作用解释苯—甲苯在全组成范围近似满足拉乌尔定律。
II. 对 A→B→C 的连续一级反应,初始只有 A。①推导B的净生成速率式;②在 k1≪k2 的稳态近似下求C浓度;③在 k1>k2 时,(i) 根据B的严格解求峰值时刻;(ii) 固定 k1 并增大 k2,从原图四条曲线中选择变化结果并说明原因。
Kai
I.1
由来となる熱力学関係は (∂G/∂T)p,n,xB,xT=−S。Raoult の法則を混合自由エネルギーに代入すると
ΔmixG=nRT(xBlnxB+xTlnxT).
定組成で温度微分し、ΔmixH=ΔmixG+TΔmixS を用いて
(a)=−S,(b)=−nR(xBlnxB+xTlnxT),(c)=0.
I.2
初めのモル分率は xB=0.20,xT=0.80 なので
pB∗=0.204.8=24 kPa,pT∗=0.806.4=8.0 kPa.
分圧が等しいとき 24xB=8xT であり、
ベンゼン:トルエン=1:3.
I.3
両分子は類似した無極性の芳香族構造を持ち、同種分子間と異種分子間の相互作用がほぼ等しい。混合によって分子の凝集状態が大きく変わらず、理想溶液として各成分の蒸気圧がモル分率に比例する。
II.1
A の速度式と初期条件から
dtd[A]=−k1[A],[A]=[A]0e−k1t.
B には生成と消費があるため
dtd[B]=k1[A]−k2[B]=k1[A]0e−k1t−k2[B].
II.2
初期の速い緩和後に d[B]/dt≃0 とおくと
[B]≃k2k1[A]0e−k1t,dtd[C]=k2[B]≃k1[A]0e−k1t.
初期緩和の小さな寄与を無視し、[C](0)=0 を用いて積分すると
[C]≃[A]0(1−e−k1t).
これは k1/k2≪1 での近似式である。
II.3(i)
[B] を微分し、極大条件を課すと
k1e−k1tmax=k2e−k2tmax.
よって
tmax=k1−k2ln(k1/k2).
II.3(ii)
(a).
k2 を増やすと B の消費が速くなり、その極大値が小さくなる。また
tmax=k1−k21∫k2k1udu
は区間 [k2,k1] における減少関数 1/u の平均値なので、k1 を固定して k2 を大きくすると減少する。したがってピークは低く、早い時刻に移る。
Reference