東京大学 総合文化研究科 広域科学専攻 相関基礎科学系 2024年度 総合科目 第1問(数学)
Author
祭音Myyura (Based on Miyake's answer refined with GPT 6 Astra)
Description
以下の I〜V に答えよ。
実変数 x の実関数 y=y(x) に対する次の常微分方程式から一つを選び、選んだ番号を明記して一般解を初等関数で書け。ただし、初等関数の範囲で解けないものも含まれる。
(a)(b)(c)(d)y′′−xy=0,2xyy′+y2+x2=0,y′+x2y+x5=0,y′+y2+2x=0.
次の定積分を n=0,1,2 について求めよ。
In=∫0∞x2+1(logx)ndx.
III
次の命題が真なら証明し、偽なら反例を挙げてそれが反例であることを示せ。
「実数から実数への微分可能な関数 f(x) が x→∞ で収束するならば、limx→∞f′(x)=0 である。」
n を正の整数とする。n 次エルミート行列 A の固有値がすべて正の実数であるとき、A は正定値であるという。正定値エルミート行列には A=C2 を満たす可逆なエルミート行列 C が存在することを用いてよい。以下を示せ。
- A が正定値であるための必要十分条件は、任意の非零ベクトル v∈Cn に対して (v,Av)>0 である。ただし (v,w)=∑i=1nviwi。
- A が正定値エルミート行列ならば、任意の可逆行列 X に対して X†AX も正定値エルミート行列である。
- 一般の n 次正方行列 X,Y について、X が可逆ならば XY と YX の固有値は一致する。
- A,B が正定値エルミート行列ならば、AB の固有値はすべて正の実数である。
t≥0 における x∈R の確率分布関数 P(x,t) が
∂t∂P=∂x2∂2P+2∂x∂P
を満たすとする。
- 初期分布 P(x,0)=Ce−3x2 が確率分布となるように C を求めよ。
- P(x,0) の x に関するフーリエ変換 P(k,0) を求めよ。
- t>0 における P(x,t) を求めよ。
题目描述
I. 从上述四个常微分方程中任选一个,用初等函数写出通解,并注明选择的编号;其中有的方程不能用初等函数求解。
II. 求 In=∫0∞(logx)n/(1+x2)dx,其中 n=0,1,2。
III. 判断“定义在全体实数上的可微实函数若在正无穷处收敛,则其导数趋于零”是否成立,并给出证明或反例。
IV. 证明正定厄米矩阵的二次型判据、可逆合同变换保持正定、可逆 X 时 XY 与 YX 同谱,以及两个正定厄米矩阵之积的全部特征值均为正实数。可使用正定厄米矩阵存在可逆厄米平方根这一事实。
V. 对扩散方程 Pt=Pxx+2Px,将初值 Ce−3x2 归一化,求其傅里叶变换以及任意 t>0 的概率密度。
Kai
(c) を選ぶ。積分因子 ex3/3 を掛けると
dxd(yex3/3)=−x5ex3/3.
u=x3/3 と置いて積分すれば ∫x5ex3/3dx=(x3−3)ex3/3 なので、任意定数 C1∈R を用いて
y=C1e−x3/3−x3+3.
−1<a<1 に対して、t=x2 と置くと
J(a)=∫0∞1+x2xadx=21∫0∞1+tt(a−1)/2dt=2cos(πa/2)π.
最後の等式はベータ積分と Γ(z)Γ(1−z)=π/sin(πz) による。a=0 の近傍で積分内微分できるため、
I0=J(0)=2π,I1=J′(0)=0,I2=J′′(0)=8π3.
III
命題は偽である。反例として
f(x)={sin(x2)/x,0,x=0,x=0
をとる。f′(0)=limh→0sin(h2)/h2=1 であり、全実数上で微分可能である。また ∣f(x)∣≤1/∣x∣ より f(x)→0。一方、x=0 では
f′(x)=2cos(x2)−x2sin(x2).
xn=2πn では f′(xn)=2、yn=(2n+1)π では f′(yn)=−2 なので、導関数は 0 に収束しない。
(1)
スペクトル定理より A=Udiag(λ1,…,λn)U† と書ける。w=U†v とすれば
v†Av=i=1∑nλi∣wi∣2.
全固有値が正なら、v=0 に対して右辺は正である。逆に固有ベクトル vi=0 を代入すると λi∥vi∥2>0 なので全固有値が正になる。
(2)
(X†AX)†=X†AX。X の可逆性により v=0 なら Xv=0 であり、
v†X†AXv=(Xv)†A(Xv)>0.
(1) より正定値である。
(3)
X−1(XY)X=YX より両者は相似であり、重複度を含めて固有値が一致する。
(4)
A=C2 を満たす可逆エルミート行列 C をとると
C−1(AB)C=CBC=C†BC.
右辺は (2) より正定値エルミート行列である。相似変換は固有値を変えないので AB の全固有値は正の実数である。
(1)
∫−∞∞e−3x2dx=π/3 より
C=3/π.
(2)
変換を P(k,t)=∫RP(x,t)e−ikxdx と定義する。ガウス積分より
P(k,0)=e−k2/12.
(3)
方程式をフーリエ変換すると ∂tP=(−k2+2ik)P。したがって
P(k,t)=exp[−(t+121)k2+2ikt].
逆変換により
P(x,t)=π(1+12t)3exp[−1+12t3(x+2t)2].
これは平均 −2t、分散 1/6+2t の正規分布であり、初期条件と規格化を満たす。
Reference