東京大学 情報理工学研究科 数理情報学 2019年8月実施 第4問
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hari64boli64
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整数 n と実数 t≥0 に対する関数 x(n,t) がしたがう微分方程式
∂t∂x(n,t)=x(n−1,t)+x(n+1,t)−2x(n,t)(*)
を考える。ただし、関数 x(n,t) は任意の整数 n に対して
x(n+N,t)=x(n,t)(**)
を満たすものとする。ここで N は 3 以上の整数とする。
また、整数 m,n に対し e(m,n)=exp(iN2πmn) と定める。
ここで i は虚数単位である。以下の設問に答えよ。
(1) 整数 m に対し fm(t) を実数 t≥0 の関数とし、fm(0)=cm とする。ここで cm は複素数である。
x(n,t)=e(m,n)fm(t) の形の関数が微分方程式 (*) と条件 (**) を満たすとき、fm(t) を求めよ。
(2) (g0,…,gN−1) を N 次元複素ベクトルとする。初期条件 x(n,0)=gn (n=0,1,…,N−1) のもとで、微分方程式 (*) の解を条件 (**) のもとで求めよ。
(3) (2) で求めた解 x(n,t) に対して、limt→∞x(n,t) を求めよ。
Kai
(1)
⇔⇔⇔∂t∂x(n,t)=x(n−1,t)+x(n+1,t)−2x(n,t)e(m,n)dtdfm(t)=e(m,n−1)fm(t)+e(m,n+1)fm(t)−2e(m,n)fm(t)dtdfm(t)=(exp(−iN2πm)+exp(iN2πm)−2)fm(t)fm(t)=cme(exp(−iN2πm)+exp(iN2πm)−2)t
そして、これは e(m,n+N)=e(m,n) より、条件 (**) を満たす。
(2)
(1) の形で書けるとまず仮定して、与えられた初期条件を適用すると、cm=e(m,n)gn となる。
しかし、これでは cm が n に依存してしまうので、条件に反してしまう。
なので、cm を n に依存しないように定めたい。
ここで、gn=∑m=0N−1e(m,n)cm′ という形で書けることを利用する。
ただし、cm′=N1∑n′=0N−1e(−m,n′)gn′ である。これは離散フーリエ変換に相当する。
なお、このような形で書けることは、以下で確認することが出来る。
======m=0∑N−1e(m,n)cm′N1m=0∑N−1e(m,n)n′=0∑N−1e(−m,n′)gn′N1n′=0∑N−1m=0∑N−1e(m,n)e(−m,n′)gn′N1n′=0∑N−1m=0∑N−1e(m,n−n′)gn′N1n′=0∑N−1Nδn,n′gn′N1Ngngn
この事を利用すると、
x(n,t)=m=0∑N−1e(m,n)fm(t)(cm=cm′)
とすれば、
x(n,0)=m=0∑N−1e(m,n)cm=gn
となり、特に、(1) より、これは条件 (*), (**) を共に満たす。
よって、
x(n,t)=m=0∑N−1e(m,n)fm(t)=m=0∑N−1e(m,n)(N1n′=0∑N−1e(−m,n′)gn′)e(exp(−iN2πm)+exp(iN2πm)−2)t
が解となる。
(3)
t→∞limx(n,t)=t→∞limm=0∑N−1e(m,n)cme(exp(−iN2πm)+exp(iN2πm)−2)t=c0=N1n=0∑N−1e(0,n)gn=N1n=0∑N−1gn
Knowledge
離散フーリエ変換