東京大学 情報理工学研究科 数理情報学 2018年8月実施 第4問
Author
Description
(1)
以下では、
(2) 以下の不等式を示せ:
ここで、等式
(3) 以下の等式を示せ:
ここで、
(4) 次の不等式を示せ:
(5)
を考える。
で定める。このとき、
Kai
(1)
(2)
まず、一般の
ただし、途中で
なお、
以上より、
となる。
(3)
となる。
(4)
一部緩めの不等式評価になっていることに注意する必要があるが、以下のような式が成立する。
よって、
が示される。
(5)
常微分方程式を解いて、
を得る。特に、
である。
一方、
である。
よって、
となる。ただし、
よって、
となるので、
が示される。
Knowledge
連立1階線形常微分方程式の解は、行列の指数関数を用いて表す事が出来る。