東京大学 情報理工学研究科 数理情報学 2018年8月実施 第3問
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(1) 非空な閉集合
- (1-1)
を満たす が存在する。 - (1-2)
が凸なら、そのような点 は一意に定まる。 - (1-3)
が凸で、 が に含まれないなら、ある と が存在して、
となる。
(2)
- (2-1)
に対して、以下が成立することを示せ:
ここで、和は、
- (2-2)
が有限集合なら は閉集合となることを示せ。
(3)
を満たす が存在する。 を満たす が存在する。
ここで、
- (3-1)
と は同時に成立することはない。 - (3-2)
と のどちらかは成立する。
Kai
(1)
これは分離定理を示す問題である。
(1-1)
なお、
(1-2)
凸性より明らか。省略する。
(1-3)
イメージとしては、
しかし、厳密にこれを記述することはかなり難しいと思われる。
ここでは省略する。
(「分離超平面定理」を参照)
(2)
(2-1)
全ての
そうでない場合、
となり、要素数を減らすことが出来る。
以下、帰納的に一次独立になるまで、この議論を繰り返せばよい。
よって、示された。
(2-2)
これは、有限生成錐の閉性を示せば良い。
これもかなり記述は難しい気がする。
ここでは省略する。
(「有限生成錐が閉集合になることについて」を参照)
(3)
以上を基に、ファルカスの補題を示す。
(3-1)
この時、
(3-2)
よって、
Knowledge
ファルカスの補題は、弱双対定理からも示せる。
記号を入れ替えて、
となる。