跳到主要内容

東京大学 情報理工学研究科 数理情報学 2016年8月実施 第3問

Author

hari64boli64

Description

定数 の範囲で定める。 分布関数 が逆関数 を持ち、 を満たすような任意の実数値確率変数 に対して、

と定義する。ここで、 は実数全体の集合を表わし、 である。 以下の設問に答えよ。

ただし、確率変数 の期待値を で表わす。 また、事象 に対して、 が起こる確率を と書き、事象 が起こるとき 、そうでないとき となる確率変数を と表わす。

(1) 分布関数が となる確率変数 に対して、 を求めよ。

(2) が定義されるような確率変数 を考え、 となる事象を と書く。このとき

となることを示せ。また、 を満たす任意の事象 に対し、不等式

が成り立つことを示せ。

(3) 独立とは限らない確率変数 に対し、 のいずれもが定義されるならば、不等式

が成り立つことを示せ。

Kai

(1)

(2)

確率密度関数を とする。

最後に、 から導かれる、範囲についての単調性を用いた(もう少し厳密なやり方があるかも)。

より、

ただし、一つ目の不等号における等号は の時に成立する ( とは、厳密には言えない)。

(3)

とする。

であることから、(2) 後半より、 である。

同様に、 である。

よって、