東京大学 情報理工学系研究科 2024年8月実施 数学 第2問
Author
祭音Myyura (co-authored with GPT 6 Astra)
Description
t を実数の独立変数、a(t),x(t),y(t) を実数値関数とする。
(1) a(t) は連続な周期 T の関数とする。次の初期値問題の解 x(t) を求めよ。
dtdx=a(t)x(t),x(0)=x0=0.
(2) (1) の解 x(t) が周期 T の周期解となるための、a(t) の必要十分条件を求めよ。
(3) k を実定数として、次の連立常微分方程式の初期値問題を解け。
⎩⎨⎧dtdx=−kx(t)+sintcosty(t),dtdy=(−k+sint)y(t),x(0)=x0=0,y(0)=y0=0.
(4) (3) で k>0 のとき、t→∞ における x(t),y(t) の収束の様子を簡潔に説明せよ。
(5) (3) で k=0, x0=2, y0=1 のとき、解軌道の概略図を yx 平面上に描け。
题目描述
设 t 为实数自变量,a(t),x(t),y(t) 为实值函数。
(1)设 a(t) 连续且以 T 为周期,求初值问题
x′(t)=a(t)x(t),x(0)=x0=0
的解。
(2)求(1)的解 x(t) 以 T 为周期的关于 a(t) 的充要条件。
(3)设 k 为实常数,求初值问题
{x′(t)=−kx(t)+sintcosty(t),y′(t)=(−k+sint)y(t),x(0)=x0=0,y(0)=y0=0
的解。
(4)当 k>0 时,简要说明(3)的解在 t→∞ 时如何收敛。
(5)当 k=0, x0=2, y0=1 时,在 yx 平面上画出解轨迹的示意图。
Kai
(1)
積分因子を用いると
dtd[x(t)exp(−∫0ta(s)ds)]=0.
初期条件より
x(t)=x0exp(∫0ta(s)ds).
(2)
a の周期性から
x(t)x(t+T)=exp(∫tt+Ta(s)ds)=exp(∫0Ta(s)ds).
指数部は実数であり x(t)=0 なので、必要十分条件は
∫0Ta(s)ds=0.
(3)
まず第2式を解くと
y(t)=y0e−kt+1−cost.
これを第1式に代入し、積分因子 ekt を掛けると
dtd(ektx(t))=y0sintcoste1−cost.
ここで
dtd[(1+cost)e1−cost]=sintcoste1−cost
であるから、初期条件より
x(t)=e−kt[x0−2y0+y0(1+cost)e1−cost].
(4)
e1−cost および (1+cost)e1−cost は有界な周期関数なので、
∣y(t)∣≤∣y0∣e2e−kt,∣x(t)∣≤(∣x0−2y0∣+2e2∣y0∣)e−kt.
したがって k>0 ならば、両者は有界な周期関数を因子として持ち、指数的に 0 へ収束する。すなわち
(x(t),y(t))⟶(0,0).
(5)
この初期条件では
y=e1−cost,x=(1+cost)e1−cost.
cost=1−logy を消去すると
x=y(2−logy),1≤y≤e2.
横軸を y、縦軸を x とする。
dydx=1−logy,dy2d2x=−y1<0
より、軌道は (y,x)=(1,2) から (e,e) で最大値を取り、(e2,0) に至る上に凸の曲線である。0≤t≤π ではこの順に進み、π≤t≤2π では同じ曲線を逆向きに戻る。以後、周期 2π で往復する。
