東京大学 情報理工学系研究科 2024年8月実施 数学 第1問
Author
祭音Myyura (co-authored with GPT 6 Astra)
Description
2次元平面の直線 αx+βy+γ=0 に対し、列ベクトル (α,β,γ)T を係数ベクトルと呼ぶ。(x,y) は直線上の点のデカルト座標である。解答中の係数ベクトルは α2+β2=1 を満たすものとする。
(1) 点 a を通り、単位ベクトル v に垂直な直線の係数ベクトルをひとつ求めよ。
(2) 点 b を通り、単位ベクトル n に垂直な直線を B とする。直線 A を B に関して鏡像変換した直線を A′ とする。A の係数ベクトルを A′ の係数ベクトルに変換する 3×3 行列をひとつ求め、b,n を用いて表せ。
(3) (2) の行列の行列式を求めよ。
(4) 実数 t に対し、係数ベクトル (4t,4t2−1,t)T を持つ直線 Dt は、t によらずある一点を通る。その点の座標を求めよ。
(5) t に応じて変化する直線 Mt に関する鏡像変換により、Dt が係数ベクトル (0,1,−t)T の直線に移るとする。Mt の係数ベクトル (αt,βt,γt)T を求めよ。ただし t>0 では αt>0, βt>0 とする。
(6) t が 0 から +∞ まで変化するとき、(5) の直線 Mt が存在し得る領域を簡潔な数式で表し、図示せよ。
题目描述
在二维平面上,将直线 αx+βy+γ=0 的列向量 (α,β,γ)T 称为系数向量。解答中的系数向量须满足 α2+β2=1。
(1)求一个经过点 a、垂直于单位向量 v 的直线的系数向量。
(2)直线 B 经过点 b 且垂直于单位向量 n。直线 A 关于 B 的镜像为 A′。用 b,n 表示一个将 A 的系数向量变换为 A′ 的系数向量的 3×3 矩阵。
(3)求(2)中矩阵的行列式。
(4)直线 Dt 的系数向量为 (4t,4t2−1,t)T。求它对所有实数 t 都经过的定点。
(5)关于直线 Mt 的镜像变换将 Dt 变为系数向量 (0,1,−t)T 的直线。求 Mt 的系数向量 (αt,βt,γt)T,其中 t>0 时要求 αt>0, βt>0。
(6)当 t 从 0 变化到 +∞ 时,用简洁的数学表达式描述 Mt 扫过的区域,并画图。
Kai
(1)
直線の方程式は vT(x−a)=0 である。よって、求める係数ベクトルのひとつは
(v−vTa).
(2)
H=I2−2nnT、c=2n(nTb) とおく。点の鏡像変換は
x′=Hx+c,x=Hx′+c
である。直線 uTx+γ=0 に代入すると、
(Hu)Tx′+cTu+γ=0.
したがって、求める行列は
Q=(I2−2nnT2(nTb)nT01).
H は直交行列なので、法線ベクトルの長さ 1 は保たれる。
(3)
Hn=−n であり、n に垂直な方向では H の固有値は 1 である。ゆえに
detQ=detH=−1.
(4)
定点 (x,y) は恒等式
4yt2+(4x+1)t−y=0
を満たす。係数比較により y=0, 4x+1=0 だから、
(x,y)=(−41,0).
(5)
Dt の法線の長さは
(4t)2+(4t2−1)2=4t2+1.
鏡軸は Dt と y=t の角の二等分線なので、t>0 において
4t2+14tx+(4t2−1)y+t±(y−t)=0.
両法線成分を正にできるのは + の場合であり、整理すると
Mt:x+2ty−t2=0.
よって
αtβtγt=1+4t2112t−t2.
この式は全実数 t で鏡像変換の条件を満たす。t=0 では、この直線族の連続な延長として M0:x=0 を取る。
(6)
(x,y)∈Mt は x=t2−2yt と同値である。t≥0 における右辺の最小値は
t≥0min(t2−2yt)={−y2,0,y≥0,y<0.
右辺は最小値から +∞ までの全値を取るので、求める領域は
{(x,y):y≥0, x≥−y2} ∪ {(x,y):y<0, x≥0}.
境界は放物線 x=−y2 の y≥0 の部分と、半直線 x=0, y≤0 である。いずれも領域に含まれる。
