東京大学 情報理工学研究科 2019年8月実施 数学 第2問
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etsurin
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平面内の滑らかな曲線 () を考える。
時刻 から までの の長さ は
と定義され、 の全長 を とする。
曲線 は、 とはならないものとする。
時刻 から までの の長さを を変数 で表すと、 を媒介変数 の曲線とみることができる。
そして、 も時刻と呼ぶ。以下の問いに答えよ。
(1) 以下の等式を示せ。
(2) を時刻 における の接線ベクトル と 軸とのなす角とする。
このとき、以下の等式を示せ。
以下では、曲線 は、滑らかな閉曲線で、凸集合 の境界となっているものとする。
また、 は、反時計方向に をまわるものとする。
(3) 任意の時刻 で となることを説明せよ。
(4) に含まれない点 は、時刻 および と の距離 によって、
と一意に表すことができる。
ここで、 は、時刻 における の単位法線ベクトルで、 の外を向いているものとする。
そのような に対して、以下の等式を示せ。
(5) 非負実数 に対し、 を から距離 以内にある点の集合とする。
このとき、 の面積 は、 の面積 と の全長 を用いて
と表せることを示せ。
Kai
(1)
(2)
(3)
There are following 4 possibilities:
Case 1:
Case 2:
Case 3:
Case 4:
Therefore, for arbitrary we have .
(4)
Let .
Then we have
Note that for time , tangent vector of is and unit normal vector is , hence
(5)
Note that the matrix in (4) is a Jacobian matrix.
Consider the area () between and , we have
Since the area inside is , we have