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東京大学 情報理工学系研究科 知能機械情報学専攻 2019年8月実施 問題1

Author

祭音Myyura (co-authored with GPT 5.6 SOL)

Description

問1

質量 mm、長さ 2L2L の一様な細い棒が、重心 GG から距離 ll (0<lL)(0<l\le L) の点 OO のまわりを鉛直面内で回転する。棒と鉛直下向きのなす角を θ\theta とする。

       棒(全長 2L)
\
● O 回転軸
\
\ l
● G 重心
\
↓ 鉛直下向き
θ = 棒と鉛直下向きの角
  1. OO まわりの慣性モーメントを求めよ。
  2. 棒が π/3θπ/3-\pi/3\le\theta\le\pi/3 で振動するとき、θ=0\theta=0 における GG の速さを求めよ。
  3. θ=0\theta=0 近傍での運動方程式を求めよ。
  4. 微小振動の角振動数が最大となる ll を求めよ。

問2

x1,x2,x3,y{0,1}x_1,x_2,x_3,y\in\{0,1\} とする。3入力のうち2つ以上が 1 なら y=1y=1、2つ以上が 0 なら y=0y=0 となる多数決論理を考える。

  1. 真理値表を書け。
  2. 論理式に変換し、y=x1x2+x2x3+x3x1y=x_1x_2+x_2x_3+x_3x_1 と表せることを示せ。
  3. 多入力 NAND ゲートを許すとき、4個の NAND ゲートで回路を構成せよ。

問3

次の語句を簡潔に説明せよ。

  1. 制御工学における PID control
  2. ソフトウェアにおける Hash table
  3. メカトロニクスにおける Piezoelectric element

Kai

問1

(1)

平行軸の定理より

I=13mL2+ml2.\boxed{I=\frac13mL^2+ml^2}.

(2)

端点 θ=π/3\theta=\pi/3θ=0\theta=0 でエネルギーを比べると

12Iθ˙2mgl=12mgl.\frac12I\dot\theta^2-mgl=-\frac12mgl.

したがって

θ˙2=3glL2+3l2,vG=l3glL2+3l2.\dot\theta^2=\frac{3gl}{L^2+3l^2},\qquad \boxed{v_G=l\sqrt{\frac{3gl}{L^2+3l^2}}}.

(3)

Iθ¨=mglsinθmglθ,I\ddot\theta=-mgl\sin\theta\simeq-mgl\theta,

よって

θ¨=3glL2+3l2θ.\boxed{\ddot\theta=-\frac{3gl}{L^2+3l^2}\theta}.

(4)

ω2=3glL2+3l2,dω2dl=3g(L23l2)(L2+3l2)2.\omega^2=\frac{3gl}{L^2+3l^2},\qquad \frac{d\omega^2}{dl}=\frac{3g(L^2-3l^2)}{(L^2+3l^2)^2}.

したがって

l=L3.\boxed{l=\frac{L}{\sqrt3}}.

問2

(1)

x1x_1x2x_2x3x_3yy
0000
0010
0100
0111
1000
1011
1101
1111

(2)

y=1y=1 となるのは、x1x2,x2x3,x3x1x_1x_2,x_2x_3,x_3x_1 の少なくとも1つが 1 となるときである。よって

y=x1x2+x2x3+x3x1.\boxed{y=x_1x_2+x_2x_3+x_3x_1}.

(3)

n12=x1x2,n23=x2x3,n31=x3x1n_{12}=\overline{x_1x_2},\qquad n_{23}=\overline{x_2x_3},\qquad n_{31}=\overline{x_3x_1}

を3個の NAND で作り、最後に

y=n12n23n31=x1x2+x2x3+x3x1y=\overline{n_{12}n_{23}n_{31}} =x_1x_2+x_2x_3+x_3x_1

とする。

x1 ─┬─[NAND]─ n12 ─┐
x2 ─┘ │
x2 ─┬─[NAND]─ n23 ─┼─[3-input NAND]─ y
x3 ─┘ │
x3 ─┬─[NAND]─ n31 ─┘
x1 ─┘

問3

  1. PID 制御は偏差 e(t)e(t) に対し、

    u(t)=KPe(t)+KI0te(τ)dτ+KDdedtu(t)=K_Pe(t)+K_I\int_0^t e(\tau)\,d\tau+K_D\frac{de}{dt}

    とするフィードバック制御である。

  2. Hash table は、キーをハッシュ関数で配列の位置に対応させるデータ構造である。衝突はチェイニングや開放アドレス法で解決する。

  3. Piezoelectric element(圧電素子)は、機械的な力を加えると電荷を生じ、逆に電圧を加えると変形する素子である。センサやアクチュエータに用いられる。

Reference