東京大学 情報理工学系研究科 電子情報学専攻 2020年8月実施 専門 第5問
Author
祭音Myyura (co-authored with GPT 5.6 SOL)
Description
フーリエ変換に関する以下の問いに答えよ。
x(t)=⎩⎨⎧1−20−1≤t<0,0≤t<2,それ以外,f(t)={E0∣t∣≤τ/2,∣t∣>τ/2
とする。ただし、τ>0, E>0 である。a(t)∗b(t) は、2 つの信号 a(t) と b(t) の畳み込み積分を意味する。
(1) x(t)=xo(t)+xe(t) を満たす xo(t) と xe(t) のグラフを図示せよ。ただし、xo(−t)=−xo(t), xe(−t)=xe(t) である。
(2) xo(t) のフーリエ変換を Xo(ω) とする。Xo(ω) の実部 Re(Xo(ω)) を求めよ。
(3) f(t) のフーリエ変換 F(ω) を求めよ。さらに、F(ω)=0 となるすべての ω を求めよ。
(4) f2(t)=f(t)∗f(t) とする。f2(t) のグラフを図示せよ。
(5) f3(t)=f2(t)∗f(t) とする。(3) で求めた F(ω) を用いて、f2(t),f3(t) にそれぞれ対応するフーリエ変換 F2(ω),F3(ω) を求めよ。
(6) g(t)=dtdf2(t) とする。g(t) のグラフを図示し、f(t) を用いて数式で表せ。
(7) g(t) のフーリエ変換 G(ω) を求めよ。
Kai
(1)
奇成分と偶成分は
xo(t)=2x(t)−x(−t),xe(t)=2x(t)+x(−t)
で与えられる。t>0 では
xo(t)=⎩⎨⎧−3/2−100<t≤1,1<t<2,t≥2,xo(0)=0
であり、t<0 は奇対称に延長する。また、
xe(t)=⎩⎨⎧−2−1/2−10t=0,0<∣t∣≤1,1<∣t∣<2,∣t∣≥2.
図の白丸はその値を含まず、塗りつぶした丸はその値を含むことを表す。

(2)
xo(t) は実奇関数、cosωt は偶関数なので、
ReXo(ω)=∫−∞∞xo(t)cosωtdt=0.
(3)
フーリエ変換を F(ω)=∫−∞∞f(t)e−jωtdt とすると、
F(ω)=E∫−τ/2τ/2e−jωtdt=ω2Esin(ωτ/2),F(0)=Eτ.
よって、すべての零点は
ω=τ2πk(k∈Z, k=0).
(4)
二つの幅 τ の矩形が重なる区間の長さは、∣t∣≤τ で τ−∣t∣ だから、
f2(t)={E2(τ−∣t∣)0∣t∣≤τ,∣t∣>τ.
下図の上段に示す。
(5)
畳み込み定理より、
F2(ω)=F(ω)2,F3(ω)=F(ω)3.
(6)
g(t)=⎩⎨⎧E2−E20−τ<t<0,0<t<τ,∣t∣>τ.
折れ点 t=−τ,0,τ を除いて、
g(t)=E[f(t+2τ)−f(t−2τ)].
![上:高さ E²τ、底辺 [-τ,τ] の三角波 f₂(t)。下:区間 (-τ,0) で E²、(0,τ) で -E² となる g(t)。](https://raw.githubusercontent.com/Myyura/the_kai_project_assets/main/kakomonn/tokyo-university/IST/denshi/q5_2021_convolution.svg)
(7)
時間微分のフーリエ変換は jω 倍なので、
G(ω)=jωF2(ω)=jωF(ω)2=ω4jE2sin2(ωτ/2),G(0)=0.