東京大学 情報理工学系研究科 電子情報学専攻 2015年8月実施 専門 第4問
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(1) 情報ピット の ピットの符号に対して ピットの検査ピット を付加する。単一誤りを検出することが可能であるような の生成方法を述べよ。
(2) (1) の符号の符号語 と他の符号語の間の最小ハミング距離を求めよ。また, とのハミング距離が最小ハミング距離となる符号語を一つ示せ。
(3) ハミング符号においては, 情報ビット に対して検査ビット を
を用いて生成し, という符号語に符号化する。ここで, "+"は排他的倫理和の演算である。全ての符号語を表にして記せ。
(4) (3)の表を用いて, 符号語 と他的符号語の間の最小ハミング距離を求めよ。
(5) 最小ハミング距離を利用して,(1) で設計した符号と ハミング符号が, それぞれ最大何ビットの誤りまで訂正可能であるかを示せ。
(6) 一般にハミング符号は, 同一のピット誤り率であっても, バースト誤りの場合にはランダム誤りの場合よりも性能が劣化する。バースト誤りに対応する手法とその利害得失を論ぜよ。
Kai
(1)
とすればよい。 のどれか つが反転した際に は となり検出ができる。
(2)
情報ビットの の個数が奇数のとき、検査ビットは となる。よって、情報ビットの の個数が最小の のとき検査ビットは となり とのハミング距離は となる。情報ビットの の個数が偶数のとき、検査ビットは となる。よって、情報ビットの の個数が を除いて最小の のとき検査ビットは となり とのハミング距離は となる。よって最小ハミング距離は であり、その符号語の つに が挙げられる。
(3)
すべての符号語を表にすると以下の通り。
| 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
| 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 1 | 0 |
| 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 | 1 |
| 0 | 0 | 1 | 1 | 1 | 0 | 1 |
| 0 | 1 | 0 | 0 | 1 | 1 | 1 |
| 0 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 |
| 0 | 1 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 |
| 0 | 1 | 1 | 1 | 0 | 1 | 0 |
| 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 |
| 1 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 | 1 |
| 1 | 0 | 1 | 0 | 1 | 1 | 0 |
| 1 | 0 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 |
| 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 |
| 1 | 1 | 0 | 1 | 1 | 0 | 0 |
| 1 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 |
| 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 |
(4)
表で の個数が最小のものを探せば良く、。
(5)
最小ハミング距離 に対して となる最大の整数 を考える。このとき、 ビットの誤り訂正が可能。
-
(1) の場合、最小ハミング距離は なので となる。すなわち誤り訂正はできない
-
(3) の場合、最小ハミング距離は なので となる。したがって、 ビットの誤りまでなら誤り訂正が可能。
(6)
- 対応手法
短い区間に多数の誤りが集中するバースト誤りに対して、符号の順序を入れ替え、同じブロックのデータを分散させ、ある区間に誤りが集中しないようにする。
- 利害得失
バースト誤りの訂正が可能になるという利点がある。一方で伝送速度が犠牲になるという欠点がある。