東京都立大学 理学研究科 化学専攻 2021年8月実施 夏季 化学I 問題2
Author
祭音Myyura (Based on Miyake's answer refined with GPT 6 Astra)
Description
以下の (1)~(6) に答えなさい。ただし、光速 c=3.0×108m/s、電気素量 e=1.6×10−19C、プランク定数 h=6.6×10−34Js、電子の質量 me=9.0×10−31kg、アボガドロ定数 NA=6.0×1023mol−1 とする。
(1) 波長 445nm のレーザー光を照射できるレーザービームポインターがある。このレーザー光は赤色か青色かを答えなさい。
(2) (1) のレーザー光の振動数を計算して THz 単位で答えなさい。ただし、有効桁数は 2 桁とする。
(3) (1) のレーザー光の光子エネルギーを J と eV と kJ/mol 単位でそれぞれ答えなさい。ただし、有効桁数は 2 桁とする。
(4) 電位差 Φ で加速された電子のド・ブロイ波長を式で示しなさい。ただし、相対論的効果は無視する。次に Φ=2000V としたときのド・ブロイ波長を pm 単位で答えなさい。ただし、有効桁数は 1 桁とする。
(5) 主量子数 n の状態にある水素原子のエネルギーを En (n=1,2,3,…) とし、バルマー系列に属する波長を λ1,λ2,λ3,… とする。λk (k=1,2,3,…) を式で示しなさい。ただし、λ1>λ2>λ3>⋯ とする。
(6) カルベン (CH2) の一重項状態の電子配置は (1a1)2(2a1)2(1b2)2(3a1)2、三重項状態の電子配置は (1a1)2(2a1)2(1b2)2(3a1)1(1b1)1 である。図1はウォルシュの軌道相関図の一部である。図2は 4a1 軌道の概略図であり、白色と斜線は位相の違いを示している。次の (a)~(c) に答えなさい。
(a) 3a1 軌道の概略図を図2にならって描きなさい。
(b) 3a1 軌道が屈曲形側で安定化する理由を述べなさい。
(c) 一重項と三重項のどちらの結合角が大きいかを答え、ウォルシュ相関図の考え方でその理由を述べなさい。

理想気体とエントロピーに関する次の文を読んで (1)~(3) に答えなさい。
理想気体の内部エネルギー U は体積 V に依存せず、温度変化 ΔT に対する内部エネルギーの変化量は ΔU=ア となる。圧力 P と体積 V の関係を PVn=一定 (n=1) に保ちながら、温度を T1 から T2 へ変化させたとき、外界から与えられる仕事は Δw=イ、熱は Δq=ウ となる。
温度 T において外界から熱 dq が可逆的に与えられたときのエントロピーの変化量は dS=エ と巨視的に定義でき、1 モルの理想気体を温度と体積が (T1,V1) の状態から (T2,V2) へ可逆的に変化させた際のエントロピーの変化量は ΔS=オ となる。また、微視的状態の場合の数が W であるときエントロピーはボルツマンの関係式 カ から微視的に定義される。
(1) ア~カに当てはまる適切な数式を ΔU を使わないで答えなさい。ただし、ボルツマン定数、気体定数、定積熱容量、熱容量比はそれぞれ k,R,CV,γ とする。
(2) Maxwell の関係式
(∂V∂S)T=(∂T∂P)V
を用いて理想気体の内部エネルギーは体積に依存しないことを証明しなさい。
(3) 等温で 1 モルの理想気体が体積 V1 から V2 へ膨張する場合を考え、巨視的に求まるエントロピーの変化量と微視的に求まるエントロピーの変化量が同じになることを示しなさい。
题目描述
回答 (1)~(6)。取光速 c=3.0×108m/s、元电荷 e=1.6×10−19C、普朗克常数 h=6.6×10−34Js、电子质量 me=9.0×10−31kg、阿伏伽德罗常数 NA=6.0×1023mol−1。
(1) 一支激光笔能够发出波长为 445nm 的激光。该激光是红色还是蓝色?
(2) 计算 (1) 中激光的频率,以 THz 为单位,保留两位有效数字。
(3) 分别以 J、eV、kJ/mol 为单位给出 (1) 中激光的光子能量,保留两位有效数字。
(4) 用公式表示经电势差 Φ 加速后的电子的德布罗意波长,忽略相对论效应。然后计算 Φ=2000V 时的德布罗意波长,以 pm 为单位,保留一位有效数字。
(5) 设氢原子处于主量子数为 n 的状态时能量为 En (n=1,2,3,…),巴耳末系各谱线的波长为 λ1,λ2,λ3,…,且 λ1>λ2>λ3>⋯。用公式表示 λk (k=1,2,3,…)。
(6) 卡宾 (CH2) 单重态的电子组态为 (1a1)2(2a1)2(1b2)2(3a1)2,三重态的电子组态为 (1a1)2(2a1)2(1b2)2(3a1)1(1b1)1。图1是部分 Walsh 轨道相关图,图2是 4a1 轨道示意图,白色与斜线表示不同相位。回答 (a)~(c)。
(a) 仿照图2绘制 3a1 轨道的示意图。
(b) 说明 3a1 轨道在弯曲构型一侧稳定化的原因。
(c) 回答单重态和三重态中哪一种的键角较大,并利用 Walsh 相关图的思路解释原因。

阅读下列有关理想气体和熵的文字,回答 (1)~(3)。
理想气体的内能 U 不依赖体积 V,温度变化 ΔT 引起的内能变化为 ΔU=ア。保持压强 P 与体积 V 的关系 PVn=常数 (n=1),将温度从 T1 变为 T2 时,外界对气体做的功为 Δw=イ,输入的热量为 Δq=ウ。
在温度 T 下从外界可逆地输入热量 dq 时,熵变的宏观定义为 dS=エ。将 1 摩尔理想气体从温度、体积为 (T1,V1) 的状态可逆地变为 (T2,V2),熵变为 ΔS=オ。当微观状态数为 W 时,熵可由玻尔兹曼关系式 カ 从微观角度定义。
(1) 在ア~カ中填入适当的公式,不得使用 ΔU。玻尔兹曼常数、气体常数、定容热容、热容比分别记为 k,R,CV,γ。
(2) 利用 Maxwell 关系式
(∂V∂S)T=(∂T∂P)V
证明理想气体的内能不依赖体积。
(3) 考虑 1 摩尔理想气体等温地从体积 V1 膨胀到 V2,证明宏观方法与微观方法求得的熵变相同。
Kai
(1)
445nm は可視光の短波長側にあるので、青色。
(2)
ν=λc=445×10−93.0×108=6.7415…×1014Hz=6.7×102THz.
(3)
E=hν=4.4494…×10−19J≃4.4×10−19J.
単位換算すると
eE=2.7809…eV≃2.8eV,
103ENA=266.96…kJ/mol≃2.7×102kJ/mol.
(4)
静止状態から加速される電子の運動量を pe とすると、pe2/(2me)=eΦ。したがって
λdB=2meeΦh.
Φ=2000V では
λdB=2.75×10−11m=27.5pm≃3×101pm.
(5)
バルマー系列は上準位 n=3,4,… から n=2 への遷移である。En−E2 は n とともに増加するので、k 番目の上準位は n=k+2。ゆえに
λk=Ek+2−E2hc(k=1,2,…).
(6)
(a) 分子面内の、H–C–H 角を二等分する方向の炭素 2p 軌道と、二つの H の 1s 軌道の同位相の組合せが重なる模式図を描く。H 側を向いた C のローブと二つの H 軌道は同位相、その反対側の C ローブは逆位相となる。

図は位相関係を示す概略図である。実際の 3a1 分子軌道には同じ a1 対称性を持つ C の 2s 成分も混ざるため、純粋な 2p 軌道そのものではない。
(b) 直線形では、分子面内の該当する C の 2p 軌道と H の対称な軌道の重なりは対称性によって打ち消される。屈曲すると H の軌道が C の同位相のローブ側に入り、結合性の重なりが増す。これによって 3a1 のエネルギーが低下する。
(c) 三重項の方が結合角が大きい。屈曲によって安定化する 3a1 に、一重項では2電子、三重項では1電子が入る。一方、1b1 のエネルギーは角度によってほとんど変わらない。したがって一重項の方が屈曲による安定化を強く受け、より小さい結合角を取る。
(1)
熱容量を一定として
ア=CVΔT.
PVn=A と置き、外界から気体に与えられる仕事を正に取ると
Δw=−∫V1V2PdV=−A∫V1V2V−ndV=n−1P2V2−P1V1=n−1(γ−1)CV(T2−T1).
最後に PV/T=CP−CV=(γ−1)CV を用いた。よって
イ=n−1γ−1CV(T2−T1),ウ=n−1n−γCV(T2−T1).
ウは第一法則 Δq+Δw=CV(T2−T1) から求まる。また
エ=Tdq,オ=CVlogT1T2+RlogV1V2,カ: S=klogW.
オでは1 molの定積熱容量を CV とした。これは TdS=dU+PdV と P=RT/V を積分した結果である。
(2)
基本関係 dU=TdS−PdV を温度一定で使うと
(∂V∂U)T=T(∂V∂S)T−P=T(∂T∂P)V−P.
物質量を ν とすれば理想気体では P=νRT/V なので
(∂V∂U)T=TVνR−VνRT=0.
したがって U は V に依存しない。
(3)
巨視的には問(1)で T2=T1 として
ΔSmacro=RlogV1V2.
微視的には、1 mol、すなわち NA 個の独立な粒子の位置に関する状態数は VNA に比例する。等温なので運動量に関する因子は変わらず、同種粒子の NA! の因子も比では相殺される。したがって
W1W2=(V1V2)NA,
ΔSmicro=klogW1W2=NAklogV1V2=RlogV1V2=ΔSmacro.
Reference