東北大学 大学院理学研究科 数学専攻 2024年8月実施 共通問題 問題4
Author
祭音Myyura (Based on L^2's answer refined with GPT 6 Astra)
Description
問題は4題ある.全問に解答すること.
実数 a,b は a<b を満たすとする.関数 f:[a,b]→R について,f が半開区間 [a,b) で右微分可能であるとは,すべての x∈[a,b) において,右極限
f+′(x)=δ>0δ→0limδf(x+δ)−f(x)
が実数の値として存在することを意味する.f が半開区間 (a,b] で左微分可能であるとは,すべての x∈(a,b] において,左極限
f−′(x)=δ<0δ→0limδf(x+δ)−f(x)
が実数の値として存在することを意味する.以下の問いに答えよ.
(1) 関数 f:[a,b]→R は連続であり,半開区間 [a,b) 上で右微分可能とする.ある実数 m,M が存在し,任意の x∈[a,b) に対して m≤f+′(x)≤M が成り立つとする.さらに,関数 h:[a,b]→R を次で定義する.
h(x)=⎩⎨⎧x−af(x)−f(a)f+′(a)(x=a),(x=a).
任意の正の実数 ε をとり,
A={x∈[a,b]∣任意の y∈[a,x] に対して m−ε≤h(y)≤M+ε}
とおく.supA>a を示せ.
(2) (1) の A に対して,supA=b を示せ.
(3) 関数 g:[0,1]→R は連続であり,半開区間 [0,1) 上で右微分可能とする.また導関数 g+′ は半開区間 [0,1) で有界であり,点 x0∈(0,1) で連続とする.このとき,g は x0 で微分可能であることを示せ.
题目描述
本卷共有4题,全部作答。
设实数 a<b。对函数 f:[a,b]→R,称 f 在半开区间 [a,b) 上右可微,是指对每个 x∈[a,b),右极限
f+′(x)=δ>0δ→0limδf(x+δ)−f(x)
存在且为实数。称 f 在半开区间 (a,b] 上左可微,是指对每个 x∈(a,b],左极限
f−′(x)=δ<0δ→0limδf(x+δ)−f(x)
存在且为实数。回答下列问题。
(1) 设 f:[a,b]→R 连续,并在 [a,b) 上右可微。存在实数 m,M,使每个 x∈[a,b) 都满足 m≤f+′(x)≤M。定义 h:[a,b]→R 为
h(x)=⎩⎨⎧x−af(x)−f(a)f+′(a)(x=a),(x=a).
任取 ε>0,令
A={x∈[a,b]∣对任意 y∈[a,x], m−ε≤h(y)≤M+ε}.
证明 supA>a。
(2) 对第 (1) 问中的集合 A,证明 supA=b。
(3) 设 g:[0,1]→R 连续,在 [0,1) 上右可微,且右导函数 g+′ 在 [0,1) 上有界,在 x0∈(0,1) 处连续。证明 g 在 x0 处可微。
Kai
(1)
右微分の定義から limx↓ah(x)=f+′(a)=h(a) であり,h は [a,b] 上で連続である.また m≤h(a)≤M.したがって,ある η∈(0,b−a) をとれば a≤y≤a+η で
m−ε<h(y)<M+ε.
よって a+η∈A であり,supA>a となる.
(2)
c=supA とおく.任意の y<c に対して,y<x≤c を満たす x∈A があるので m−ε≤h(y)≤M+ε.h の連続性から同じ不等式は y=c でも成り立ち,c∈A である.
c<b と仮定する.f の c における右微分可能性と m≤f+′(c)≤M より,ある η∈(0,b−c) が存在し,c<y≤c+η で
m−2ε≤y−cf(y)−f(c)≤M+2ε.
一方,c>a なので
h(y)=y−ay−cy−cf(y)−f(c)+y−ac−ah(c).
これは二つの差商の凸結合であり,両方が [m−ε,M+ε] に属するから,h(y) も同区間に属する.したがって c+η∈A となり,c=supA に矛盾する.ゆえに supA=b.
さらに h の連続性から b∈A である.ε↓0 として
m≤b−af(b)−f(a)≤M(*)
も得られる.この不等式は通常の微分可能性を仮定せずに成り立つ.
(3)
L=g+′(x0) とおく.任意の ε>0 に対し,g+′ の x0 での連続性より,ある 0<η<min(x0,1−x0) が存在して
L−ε≤g+′(t)≤L+ε(x0−η<t<x0).
x0−η<x<x0 に対し,区間 [x,x0] で (*) を適用すると
L−ε≤x0−xg(x0)−g(x)≤L+ε.
よって g−′(x0) が存在して L に等しい.右微分係数も L なので,g は x0 で微分可能で,g′(x0)=L である.
Reference