東北大学 理学研究科 数学専攻 2018年8月実施 共通問題 [2]
Author
祭音Myyura (Based on L^2's answer refined with GPT 6 Astra)
Description
問題は 4 題ある。全問に解答すること。R は実数全体のなす集合を表す。
R2=R×R の点 x=(x0,x1)∈R2 に対し、x02+x12 を ∣x∣ で表す。関数 d:R2×R2→R を
d(x,y)={∣x∣+∣y∣0(x,y∈R2, x=y のとき),(x,y∈R2, x=y のとき),
で定める。以下の問いに答えよ。
(1) (R2,d) は距離空間となることを示せ。
(2) 距離空間 (R2,d) は完備であることを示せ。
(3) 原点 O=(0,0)∈R2 を含む部分集合 A を考える。A が d の定める位相について開集合であることと、Br⊂A となる正の数 r が存在することが同値であることを示せ。ただし Br={x∈R2∣∣x∣<r} とする。
题目描述
试卷共 4 道题,全部作答。R 表示实数集。
对于 R2=R×R 中的点 x=(x0,x1),以 ∣x∣ 表示 x02+x12。定义函数 d:R2×R2→R 为
d(x,y)={∣x∣+∣y∣0(x,y∈R2, x=y),(x,y∈R2, x=y).
回答下列问题。
(1) 证明 (R2,d) 是度量空间。
(2) 证明度量空间 (R2,d) 是完备的。
(3) 设 A 是包含原点 O=(0,0) 的子集。证明:A 关于 d 所确定的拓扑为开集,当且仅当存在正数 r 使 Br⊂A,其中 Br={x∈R2∣∣x∣<r}。
Kai
(1)
非負性と対称性は定義から明らかである。x=y なら x,y の少なくとも一方は非零なので d(x,y)=∣x∣+∣y∣>0 となり、d(x,y)=0⟺x=y も成り立つ。
三角不等式について、x=z なら左辺は 0、y=x または y=z なら等号が成立する。残りの場合は x,y,z が互いに異なり、
d(x,z)=∣x∣+∣z∣≤∣x∣+2∣y∣+∣z∣=d(x,y)+d(y,z).
よって d は距離である。
(2)
d に関するコーシー列 (xn) を取る。最終的に定値なら明らかに収束するので、そうでない場合を考える。
任意の ε>0 に対し、m,n≥N なら d(xn,xm)<ε となる N を取る。各 n≥N に対し、列が最終的に定値でないことから m≥N で xm=xn となるものが存在する。従って
∣xn∣≤∣xn∣+∣xm∣=d(xn,xm)<ε.
d(xn,0)=∣xn∣ なので xn→0 である。いずれの場合も空間内で収束し、(R2,d) は完備である。
(3)
A が開集合で 0∈A なら、ある r>0 について Bd(0,r)⊂A である。d(0,x)=∣x∣ より Bd(0,r)=Br であるから必要条件が得られる。
逆に Br⊂A とする。原点では Bd(0,r)⊂A である。また p∈A∖{0} に対し、x=p なら d(p,x)=∣p∣+∣x∣≥∣p∣ なので
Bd(p,∣p∣)={p}⊂A.
従って A の全ての点は A に含まれる開球をもち、A は開集合である。
Reference